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[2012.03.22]
■絆(きずな) 
東日本大震災を契機に、「絆」という言葉が盛んに使われるようなった。 
それ以前は、「絆」なんて言葉は死語みたいなものだった。 
昨年の大震災で被害を受けた人達だけでなく、我々にとっても絆を再確認させられた。 
 
私は伊達市に行くようになって、色々な人と出会った。 
四国から来ていたXさん夫婦も、私達から見れば、かなりユニークだ。 
数年前には彼らのお誘いで、四国の家を訪問したこともある。 
 
伊達市大滝地区の初日の出 (Fさん提供) 
 
奈良から来ていたYさん、東京から来ていたZさんなども私達は楽しくお付き合いをしていた。 


そんな中で東京から来ていたMさん夫婦がいた。 
見るからに真面目そうで、好感の持てる夫婦だった。 
彼らはその後、伊達市関内に家を建てて移住した。 
 
私達もお宅に呼ばれて、新築の家を見せてもらった。 
随所にご主人のこだわりのある素敵な家だった。 
その後、ご主人が体調を崩され、我々も東京に戻り疎遠となっていた。 
 
イコロ農園のハウスで育つ野菜 (Tさん提供) 
 
ところがある日の朝に、私の携帯電話にMさんから連絡が入った。 
『いま東京に来ている。時間が取れたので、都合が良ければ伺いたい』。 
私達に異存はない。なにしろMさんのお宅を見せてもらったのだから・・・。 
 
イコロ農園から見る雪の有珠山 (Tさん提供) 今年の伊達市は雪が多い 
 
そして久し振りのMさん夫婦はやって来た。 
体調も良くなり、今年はスキーを楽しんでいると言う。 
アウトドアが大好きなMさんは、伊達市に移住して本当に幸せそうだった。 
 
お茶を飲みながらMさんから色々と伊達市のニュースを聞き、私達と伊達市との絆がまた太くなったように感じた。 
 
伊達市からやって来たMさん夫妻 (41階から) 
 
(おまけの話) 
イコロ農園のTさんからメールが来た。 
『橋本さんのお誕生祝いに、ハウスで育てた無農薬野菜を湧き水で洗ったものを送りますので、食べて下さい』と、あった。 
 
伊達市の友人で私の誕生日を覚えてくれている人がいたとは、嬉しい限りだ。 
 
イコロ農園から送って来た誕生祝い野菜 
 
私の前立腺癌を発見してくれたI医師に、定期健診の結果を知らせた。 
その時に、『たまには上京しませんか?』と誘った。 
すると、『首都直下型地震の発生確率70%の発表があったので、東京にはしばらく足が向きそうにありません。』と、返信があった。 
 
そうすると、私は「癌は治っても、震災で死ぬのかなー?」 
 
我が家の主食の米は伊達産の「ゆめぴりか」である。 
ジャガイモはSさんの作った「寒〆わせしろ」である。 
水産物はKさんが送ってくれる毛ガニとアワビだ。 
食と友情の「絆」で私と伊達市は繋がっている。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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