■多摩川を歩く (第4回目)
今回は福生駅からスタートである。 改札口に集合したのは、5名だった。
この日の天気予報は雨だった。でも、まだ降って来ない。
前回まで参加の青梅市のS君が、福生駅に見送りに来た。
また、今回は箱根ヶ崎から元材木屋経営のY君が奥さんと一緒に来ていたので、てっきり参加するのかと思ったら見送りだけだという。
多摩川の左岸を歩く。(整備された公園がある)
先ずは駅から多摩川まで歩く。
この辺りになると、多摩川と青梅線が離れてしまう。
だから、前回のスタート地点に行くまでに時間が掛ってしまう。
最近はアユも川鵜が増え過ぎて、いなくなった。
多摩川の左岸を歩く。
この辺りは川幅が広く、土手の下の河原を歩くのだが、そこはよく整備されていて、綺麗な公園になっている場所が多い。
あちこちに胡桃の樹がある。
川との間にある雑木林には、鳥が運んだ種によって育っている木々があり、胡桃や桑の木も多い。
桑の木は食べ頃の紫色の実を付けていて、近所の人達が桑の実を採りに来ている。
地元の人が収穫してジャムを作ると言っていた。
この辺りは今は寂れてしまった八王子、青梅という機織り産地が近いので、養蚕業が盛んだった。
『その名残で、桑の木が多い』と博学のKくんが言っていた。
落とした鍵 (でも上の方に吊るしたら、探す人は見えない)
誰が落としたか、家の鍵が枝に吊るされて、持ち主を待っている。
道路には雨に誘われて、カタツムリが歩いている。
多摩川には五日市線、八高線、中央線の架橋があり、時折、電車が渡って行くのが見える。
野草も梅雨時で花を咲かせている。
モノレールが走って行くのが見えたら、もう立川は近い。
2000年に完成した立日橋で、今回の旅は終りとした。
そこからまた立川駅まで歩いたが、遠かった。
多摩川に並行している残堀川の上を通過するモノレール。
(おまけの話)
最初の時から参加しているS君が、前回の時に少し様子が変だった。
元気は良いのだが、声がかすれているので、彼の話すことがよく聞き取れないのである。
自然が残されていれば、マムシも出るのである。
こちらも年のせいで、少し耳が遠くなって来ているので、適当に相槌を打っていた。
ある日、そのS君から電話が入った。
『入院して手術をした。手術は成功だった。暫く静養するので、多摩川を歩く会はお休みする』と、言っているようだった。
川底が現れている。この辺りではマンモス、クジラの化石も出た。
相変わらず声がかすれているので、これだけ理解するのがやっとだった。
私からは『健康を取り戻したら、また多摩川を歩く会に参加してくれ』と伝えたら、喜んでいた。
カタツムリがノロノロと道路を渡る。
最終目的地の羽田まで行く前になんとか復帰して欲しいし、S君以外に脱落者が出て欲しくない。 糖尿病になったY君は大丈夫かなー?