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[2012.09.06]
■元祖のカレーパンを食べる
よく観光地のまんじゅう屋などで「元祖」と「本家」で争っているのを見掛ける。  
元祖と本家とはどう違うのだろうか? 
 
私には元祖と本家の違いが分からない。 
調べてみたら、「元祖」というのは「創始者とか創業者」のことであるから、正確に言うなら「今はもう亡くなっていない人」の場合が多い。 
 
森下駅の傍のパン屋「カトレア」 


「本家」というのは「一族や一門の中心となる血筋の家」という意味であるから、元祖の血筋を引いた家系ということになる。 
長い間には創業者の兄弟達で経営とか取り分をめぐり争いが起きて、それで喧嘩別れして行った背景があるのだろうと思う。 
 
「元祖カレーパン」の看板 
 
だから今となっては、どこが最初に始めたかも定かでなくなり、本家といのは「言ったもの勝ち」みたいになっている。 
 
そこへ行くと、正真正銘の「元祖」が私の住むマンションの近くにある。 
それは「カレーパン」の元祖である。 
 
各種の菓子パン 
 
大江戸線の森下駅そばに「カトレア」というパン屋がある。 
店の構えも店内も、どこにでもある店のように見える。 
 
だが、店の前には大きな字で「元祖カレーパン」と書いてある。 
ここは間違いなく元祖である。 
その証拠に店の正面には昭和2年に実用新案特許を取った証書が、仰々しく飾ってある。 
 
実用新案特許証書 
 
カレーパンは甘口と辛口の2種類がある。 
甘口の方が元祖カレーパンだそうだ。 
早速、買って食べてみる。 1個168円である。 
 
中身の具が普通のパン屋のカレーパンに比べると、かなり多い。 
1個食べたら、腹いっぱいになってしまった。 
女将さんの話では、この辺りは木場の職人が多かったので、簡単に食べられて、しかも腹もちの良い食べ物として、先代が考えたのだそうだ。 
 
元祖カレーパン。左は甘口の元祖、右は辛口。 
 
(おまけの話) 
店に入ると元気な女将さんの声がした。 
私は女将さんに話し掛けてみた。 
 
私  『有名な元祖のカレーパンが食べたくて来ました』 
女将 『ありがとう御座います』 
私  『週刊誌に出たので、忙しくなりましたか?』 
女将 『週刊誌やテレビにはよく取り上げられるので、特に変りは無く忙しい』 
 
店の奥の「元祖カレーパン」工場 
  
私  『先祖がカレーパンを発明してくれたので、子孫は楽をしてますねー』 
女将 『そうなんですよ。あの人に言ってやってよ』 
・・・と言って、傍にいたオヤジを指差した。 
 
私  『今は何代目ですか?』 
女将 『5代目よ』 
私  『5代目は何か新製品を発明しましたか?』 
女将『するわけないじゃない!、言ってやってよー。』 
 
パンダの子供が生まれたので、記念のパンダパン。 
 
・・・と冗談がキツイが、下町の女将さんはどうやら「かかあ天下」であることは確かのようだ。 
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▼コメント(1)
名前:紫力  2012.09.06 09:42:29
楽しそうな会話ですね!5代目にとってはきつかったでしょうけど。 

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プロフィール
心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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