■キレる年寄りが増えた
先日、既に引退している友人のH君が我が家に遊びに来た。 その時に彼は『最近、年をとったせいか、怒りっぽくなり、キレやすくなった。橋本もそういうことはないか?』と同調を求めて来た。
私は年をとったからといってキレ易くなどなっていない。・・・と、思う。
ところが、最近は本当にキレ易い年寄りが増えているように感じる。キレるのは少し前までは若者と決まっていた。
だから、若者に近付かないければ安全であったのに、今はジジイも危ないのだから困る。
電車の中で、店先で、道路で、あちらこちらでキレている年寄りを見掛ける。
なぜそうなってしまったのか考えた。
自分の将来に対する漠然とした不安、お金の心配、家族との問題、健康問題、世の中のこと全てに不満など人によって色々とあると思う。
キレ易くなった原因の1つに『サービスを提供する側の姿勢』もあると思う。
以前はお客といえども、今のような馬鹿丁寧な扱いはしてくれなかった。お店の人の言葉使いも接客マニュアルで話すので、以前とは全く違う。
ファミリーレストランだって、アルバイトのネーちゃんが慣れない丁寧言葉で接して来る。
『和風ハンバーグでよろしかったでしょうか?』なんて変な過去形の言葉を使うのやめてくれ。
スピード違反をした運転手に警察官が、『お忙しいんですかー?、少しスピードがオーバーしていましたね』なんて気持ち悪いほど優しい。昔は『おいこら!』であったのに。
みんなお客を腫れ物に触るように扱う。
機械である自動販売機でさえ、『ありがとう御座いました』と言う時代だ。
そこで、お客は我が儘の言い放題となり、またそれが通ってしまう。
だから、少しでも自分の言い分が通らないとキレるのではないか?
でも、私の女房の意見は違う。
『みんなが化学添加物の一杯入った食品を食べるようになってから、キレ易くなったのだ』と言う。そうかもしれないなー。
私はボケるまではキレないオヤジで行こうと思う。
ボケたら分らないが・・・・。
(おまけの話)
先日、通勤ラッシュで混雑の地下鉄池袋駅の改札口で変な光景を見た。
ジジイとババアが自動改札口を塞いで争っている。
改札口の内側はババアで、外側にジジイであった。
2人は1つの薄汚い鞄を引っ張り合っている。ジジイが『離せ!』と叫んでいるのだが、ババアは離さない。
暫くもみ合っていたが、結論が出ない。
駅員は警察を呼んで、その後はその状況をただ見ているだけだ。
私は急いでいたので最後まで見ていないが、ここからは私の推測である。
そのババアは置き引きスリではないかと思う。
気が付いたジジイが追いかけて、改札口でやっと追い付いたという感じだ。
ババアは鞄を放して逃げればいいのに、何故か放さない。
他にどんな理由がありそうですかー?みんなで考えてみよう。もしかして、夫婦かなー?
都会はキレる年寄りが多いので、私は電車を待つ間は、決してホームの線路側に近付かないようにして、遠くで立って待っている。
電車が来た時に線路に突き飛ばされない為の自衛手段である。
こんな自衛をしなきゃならない東京は住み難い場所だ。
伊達の方がいいなー。