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[2008.02.28]
■氏より育ちと言うが・・・・
愛猫のラーちゃんはウズベキスタンから我が家にやって来て、今年で5年目になる。元はノラ猫だったので、年齢はハッキリしないが7歳だと思う。 
そこでは厳しい寒さの中を懸命に生きて来たのだと思う。 
 
今ではすっかり日本的になっていて、好物はあんこ、ホタテ、イカである。 
このどれかを食べようとしていると、必ずどこかから現れる。もう居なくては寂しい家族の一員となっている。 


そんなラーちゃんを仏像製作で使う木曽ひのきで彫ってみようと思い立った。 
仏像教室は2週間に1度なので、段々と教材が難しくなると、見本が無いと彫れなくなる。教室でクローズアップ写真を撮って、それを家のパソコンに取り込んで、その写真を見ながら彫るのだが、それでも立体感が分らない。 
そんなわけで、そこで行き詰る。 
 
次回の教室まで仏像彫刻はお預けとなるので、女房の希望もあり、ラーちゃんを彫ってみようと思い立った。 
これは見本がいつもその辺をウロウロしているので、彫り易い。 
仏像は必ずどこかの有名なお寺の仏像を彫るので、創作は邪道である。ところが、ラーちゃんなら自分の好きなように彫っても構わない。 
 
3日間をかけて彫ったのが写真の木彫りのラーちゃんである。 
 
 
実物は肥満体で腹が極端に出ている。 
これは我が家に来る前からのことで、その前の飼い主の甥っ子の家でストレス太りをしたのではないかと思う。 
実物よりスマートにして、顔も可愛くしてみた。 
 
女房が飾る為の座布団と首輪を作ってくれた。首輪には鈴も付けてくれた。 
ラーちゃんは自分の木彫り像を見て、不思議な顔をしている。 
 
 
『氏より育ち』とはよく言うが、猫の場合もそれに当てはまる。我が家に来た時は野生の目をしていたが、今ではぬくぬくと育ったせいか、目つきも優しくなり、育ちの良さを感じるようになった。 
 
(おまけの話) 
ラーちゃんはいつも自分のペースで生活している。 
女房が食事の支度を始めると、食卓のラーちゃん専用の椅子で待っている。 
自分の好物のホタテやイカだと、調理台の下から手を伸ばす。一緒に食事をして、なにか少しもらえれば、もう椅子から降りて寝ている。 
 
昼間は日当たりの良いガラス窓のところに行って、外を眺めている。時折やって来る雀やメジロを眼で追っている。 
近所の野良猫が来ると尾っぽを膨らませて怒る。 
7年前には自分も野良猫だったことはすっかり忘れているようだ。 
 
夜は私が寝る為に居間の暖房と電気を切ってもそのままそこで寝ている。爆睡していて、気が付かないのである。 
夜中に気が付くと、慌てて私のベッドの上にやって来る。 
遠慮を知らないので勢いよくベッドに飛び乗るので、私は目が覚めてしまう。 
 
ラーちゃんが来る前は猫が嫌いな私だったが、今では好きになった。日々の生活の中で私達はラーちゃんにかなり癒されていると感じている。 
今年の夏は伊達に連れて行くか、娘の家で預かってもらうか迷っている。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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