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[2006.07.14]
■清水農園のばあちゃんの思い込み
ここから15分くらい行った隣町の壮瞥町に清水農園はある。 
長流川(おさるがわ)の北側の道路を進んで行くと、右側に大きな看板で清水農園と書いてある販売所がある。 
 
ここの看板娘がバアチャンだ。名前は知らない。 
9ヶ月ぶりのバアチャンは全く変りなく元気だった。 
田舎では時間がユックリと過ぎて行くので、1年位では何も変らない。 


我々は3年前から野菜はここで買っている。 
バアチャンの長男が研究の結果作り出したトマトは甘くて美味い。 
秋には東京の友人達にもここからジャガイモやトウモロコシを送る。そんなことからバアチャンとも親しくなった。 
 
バアチャンは私の女房が大好きで、ある時『奥さんテレビに出ているね』と言った。『お料理番組では出たけどね』と女房が答えると、バアチャンは『ドラマで何回も見たよ』と言ってきかない。 
 
私の女房は女優ではないので、ドラマには出ない。 
それでもバアチャンは思い込んだら、もう自分でそうと決めている。 
買い物に行く度にバアチャンは女優が来てくれたと思い込んでいる。今ではバアチャンの夢を壊さないように、もう否定するのは止めている。 
 
昨年は東京の友人達に色々と野菜を詰め合わせて、宅急便で送った。 
後から追加をしたりしている内にバアチャンは計算を間違えたらしい。 
 
我々が帰ってから嫁に計算が合わないと指摘されたが、バアチャンは大好きな女優には言えないと言ったらしい。 
 
伊達信金卒業のシッカリ者の嫁は、それでもばバアチャンの気持ちを理解せず悶々としていたらしい。私が用事で電話をしたら、バアチャンの計算違いを聞かされた。良かった!気のいいバアチャンが悩む姿は見たくない。 
 
今年もこれから何回もバアチャンのところに野菜を買いに行くのだろう。 
 
写真はバアチャンを真ん中に長男と嫁である。 
 
嫁は毛利さくらんぼ果実園から嫁いで来たシッカリ者である。東京のデパートの野菜売り場にあるような『私達が作りました』のポーズをとってもらった。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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