■洞爺湖サミットの警備状況(6月23日)
イコロ農園で農作業をしていたらK社長から電話があった。 『いまどこですかー?』と聞く。
私は『イコロ農園です』と答えると、K社長は『今からウィンザー・ホテルに行って、サミットの警備状況を見て来ませんか?』と言う。
願ってもないことである。いつもながら親切なK社長である。イコロ農園のTさんも誘ったが、彼は農作業が忙しいから行かないと言うので、私の女房と3人でK社長の車で洞爺湖方面に向かう。
洞爺湖に近付くと警察官の姿が目に付く。
150メートルおきくらいに道路の際に立っている。
洞爺湖温泉街に入る少し前で検問があった。しかし室蘭ナンバーの車はフリーパスのようだ。
止められて検問を受けているのは、どうやら室蘭以外のナンバーとレンタカーだけのように思う。
洞爺湖を過ぎてウィンザーホテルの専用道路に入るとすぐに検問所がある。そこでは全ての車が止められる。
検問の警察官にホテルに行く理由を聞かれる。
K社長は支配人の名前を出して、『会いに行く』と言うとOKが出た。
私が思うに、K社長は濃紺の背広を着て、高級車に乗っているので、もうそれだけで紳士なのでOKになったのではないかと思う。
地元にはそういう服装の人は少ないからだ。
ホテルに入っても私服の警官らしき男が鋭い目付きで立っている。私服でいても目付きや視線でそれとなく分かる。
私は検問されることを期待して行ったのだが、それほど検問をされず期待外れだったので、仕方ないのでホテルのパン屋で期間限定のサミット・セットという8カ国のパンセットを買って帰った。
まだ思ったより警備は緩いので、次回はサミットの最中に行ってみようと思う。
(おまけの話)
イコロ農園で農作業をしていると頻繁に上空をヘリコプターが轟音を立てて飛んで行く。農作業に支障が出るくらい大きな音でうるさい。
ヘリコプターは3~5機編隊で、千歳空港とウィンザーホテルの間を飛んでいるようだ。
きっと要人を運ぶ為の訓練なのではないかと思う。
近くの町では普段は見掛けない男達がジャージャーやTシャツでランニングなどをしている。
これは非番の警察官のようだ。
洞爺湖温泉と大滝地区の大きなホテルは警察が借り上げているので、ホテルの前には警察の大型バスが沢山駐車している。
ナンバープレートを見ると全国の県警から来ているようだ。
その中で警視庁だけは特別扱いなのか、重要なウィンザー・ホテルの専用道路から先を警備している。
先日、洞爺湖温泉の焼き鳥屋に行った時も、大勢の警察官が来ていた。
地元の人は自嘲気味に言っていた。
『いまはここが日本中で一番安全な場所だ』