■サミット取材で走り回る
サミットが開催されているが、賛成派ばかりではない。 当然であるが反対派も多くいる。
この近くでも反対派は農園やキャンプ場を借りたという噂が出ていた。
反対派というのはどういうわけか、あまりお金がない。
だからホテルに予約があったという話は聞かない。
壮瞥町の果樹園経営のIさんが1枚の紙を持ってコテージに現れた。
壮瞥町の発行した書類で、それによると7月1日にIさんの家を前をサミット反対の団体がデモ行進をするらしい。
また、K社長からの電話では午前10時50分からカルチャーセンターの前の国道は交通止めになると言う。
カナダの首相婦人がヘリコプターでカルチャーセンターに降りて、そこから車でウィンザーホテルに移動するらしい。
全て情報は『らしい』である。
だからその情報は正しくないことが多い。
私は新聞記者でもないのに、伊達市の友人達は取材の為の情報を次々と私に送って来る。
それを私がブログに書くのを楽しみにしているのだ。
そうなると皆の期待に応えなくてはならないという義務が生じる。『困ったものだ』と口では言いながらも嬉しいお知らせだ。
カルチャーセンターに来たのはカナダの首相夫人ではなく、首相夫妻であった。ここで開催される子供サミットに出席する為に来たというのが真相であった。
カナダ首相夫妻の車列を撮影してから壮瞥町のデモの取材に行く。
こちらは100人程度のデモ隊に50人以上の警察官が周りを取り囲んでデモ行進をしているので、全然盛り上がらない。遠くから見ると警察官のデモ行進のように見えてしまうから可笑しい。
(おまけの話)
カルチャーセンターの前でカナダ首相夫妻の到着を待っていた。
この辺りの警備は鹿児島県警の担当のようだ。
近くにいた若い警察官に聞いてみた。
『北海道は涼しくていいでしょう?』、彼は『鹿児島とは10度は違う。涼しくて寒いくらいだ。北海道は新婚旅行以来なんですよー』と、結構標準語で喋る。
『北海道らしい美味しい物も食べましたか?』と地元民みたいな感じを出して聞いてみた。
その答えに驚いた。『宿では3食共、ローソンのコンビニ弁当なんですよ』。
『最終日には何か美味しい物を食べたいです』と言っていた。
サミットの警備が税金で賄われているにしても、3食ともコンビニ弁当じゃ士気の低下を招き警備も手薄になるんじゃないかと思った。
私で良ければ、文七のお寿司でもご馳走したい。