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[2008.07.14]
■努力が報われるか?、秋が楽しみだ。
私は今年からイコロ農園クラブの理事長であるから、作物の出来にはかなり神経質になっている。 
今年は春先から雨が少なかったようで、米の生育が悪い。 
それに田圃には雑草やひえが沢山生えて来ている。 
これをどうしたよいか分からないところが、俄か農家の辛いところだ。 


そこで、これは問題とばかりにレタス農家のSさんのオヤジさんに見てもらうことにした。オヤジさんは自分で米も作っている専門家だ。 
元気な姿で現れたSオヤジは、その原因がすぐに分かった。 
先ず、水が少ない。その影響もあり、田んぼにひえが沢山生えている。 
 
 
真面目を装うイコロ農園のオーナーのTさんはノートを取り出し、なにか書いている。どうやら、今年は雨量が少ないせいか溜池の水が少ない。 
しかも、その少ない水を無駄に川に漏らしている。 
このままでは米の収穫は大幅に減少してしまう。 
それではイコロ農園クラブのメンバーに米を届けられない。 
 
そこに現れたK組のK社長は土木工事が専門なので、事情を話して水路の補修工事をしてもらうことにした。 
私が用事を済ませて午後から帰って来て現場を見たら、既に工事は終っていて水漏れは解消していた。 
これで水は無駄に流さなくなったが、次はもっと雨が降って欲しい。 
 
ゴルフをする時は雨は降って欲しくないし、農業は雨が降って欲しいし、農作業の時は晴れて欲しいので、ゴルフと農業は両立しないんだと分かった。 
そういえば、農家のオヤジでゴルフをする男は少ない。 
壮瞥町の300ヤードのドライバーを放つSさんは例外かもしれない。 
 
(おまけの話) 
田んぼの「ひえ」をなんとかしないと米の収穫量が大幅に減ってしまう。 
イコロ農園クラブの顧問、相談役などの重職を担う人達は現役で仕事も忙しいので、農作業は手伝ってくれない。 
 
そうなると理事長の私しかいない。 
仕方ないので、ゴム長靴で田んぼに入る。 
懐かしい子供の頃の感触が足に伝わって来る。 
ひえは取っても、取っても無くならない。 
 
 
どうせやるなら徹底的にと思ったのがいけなかった。 
もう年なんだから無理は利かないのを忘れていた。中腰の前屈みの姿勢での草取りは腰をやられる。 
しばらくやって立ち上がると、もう腰が真っ直ぐにならない。 
Tさんは、『イナバウアーをやるといい』なんて自分は田んぼに入らずに外から言っている。 
 
それでも4時間の農作業で、少しは田んぼも綺麗になり、これで秋の収穫が楽しみだ。 
秋になり、イコロ農園の米をもらった人は私の汗と涙の結晶の米なんだから、1粒たりとも残さないで食べることをお願いします。 
でも、あの草取り以来、私のゴルフはすっかり下手になってしまった。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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