■仏像展のポスターを見掛けませんか?
伊達に来てから毎日が忙しく過ぎて行く。 その多くの時間はイコロ農園での農作業である。
イコロ農園クラブの理事長なんて祀り上げられたので、仕方なく草取りなんかをやる羽目になっている。
そんな時に東京から仏像展のポスターが送られて来た。
これを市内各所に貼り出すようにとの東京からの指令である。
今回の仏像展では大きく出て、『10,000人は見に来てもらう』と豪語したら、『橋本さん、そりゃ無理だ。伊達で1000人も集まる行事は殆ど無い。100人来ればいい方だ』と、寂しいことを言う。
東京から10数人の仏像彫刻家というか、趣味の仏像彫刻教室の生徒達が来て、伊達市に2泊3日で滞在する。
木曾ヒノキで掘られた仏像が大雄寺に50体以上も勢ぞろいする。
こんなことは、この町始まって以来のビッグイベントであると私だけが思っている。オーバーに言えば、『今世紀最後の祭典』である。
私は伊達市で彼らの受け入れ班を担当している。
折角、東京から私を頼って伊達市まで来てくれるのだからと思い、伊達市の有力企業にお願いして賞状と副賞を出してくれるようにお願いしたのだが、女房に言わせれば、『それは強要よ!』となる。
彼らはホテル・ローヤルに宿泊し、市内のレストランで食事をする。
少しは伊達市の経済に貢献できると私は密かに思っている。
9月27日(土)と28日(日)の2日間に伊達市の大雄寺で私達の仏像展は開催される。
この機会に是非ともご来場頂き、本物の手彫りの仏像に触れて下さい。
あなたの来場で1万人に届くかもしれないのです。
市内各所・有名店にあるポスターを見たことがありますか?
(おまけの話)
ところで、私の出品作は『白衣観音像』と、『釈迦座像』である。
白衣観音像は東京で完成させていたので問題はない。
問題は釈迦座像である。こちらに来てから仏像展までには3ヵ月以上もあるので、その間にゆっくり彫ろうと思っていた。
ところが、もう1か月半が過ぎたのに、全くやっていない。
慌てて少し進めた。先ずは光背を彫った。
光背とは仏像の背後にある光の形をしたオーラのようなものである。ところが、行き詰った。
いつもは先生の指導を受けながら彫っているのだが、ここでは先生が居ない。
写真の白い部分は未完成部分である。
ここをどうするのか分からない。
そこで写真に撮って先生に質問状を送った。
メールの返信でその部分の彫り方が分かったが、その前に『後拝ではなく、光背です』と間違いを指摘されてしまった。
ここでの私の農業と同じく、仏像彫刻もまだまだ『俄か』であるようだ。
(注)私達の仏像彫刻教室は宗教とは全く関係がありませ ん。
ただ、引退後の趣味として、有り余る時間を使う為の趣 味の会です。