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[2008.08.20]
■ホタルが終り直会を
この町へ来て『直会』という言葉を聞いた時はなんだか判らなかった。 
その言葉の響きはなにか高貴な香りがした。さすがに武士が開いた町だと感心した。それにしてはみんな大した時でもないのに使っている。 
『今日のゴルフの後の直会は寿司屋の文七だよ』なんて使う。漢字では直会と書いて、『なおらい』と読む。 
その意味は関東で言う『打ち上げ会』のことであった。 


『橋本さん、15日でホタルの一般公開も終るので、直会をしましょう』と、イコロ農園のTさんから言われた。 
8月1日から15日までイコロ農園の田んぼに飛んでいるホタルを一般に公開して、みんなで楽しむ催しをしていた。 
午後7時から9時までの2時間を公開しているのだが、その為には留守番とガイドが必要となる。 
 
 
直会の参加者はTさんの家族と当番をしてくれた壮瞥町のIさんと私、そしてTさんの息子さんの友人と、あまり関係ない人達の12人であった。 
人が集まればバーベキューである。 
肉、魚、野菜を山ほど焼いて食べる。フォークシンガーの女性がギターで歌う。 
Tさんは『明るい農村』の前掛けをしてサービスする。 
 
 
9時を過ぎて帰る人が出て来る。 
私は帯状疱疹の病人なので早目に帰りたかったが、Iさんが帰らないので帰り難い。 
やっと9時30分を過ぎてIさんが『帰ります』と言うので席を立つ。 
 
みんなが帰ってからTさんや奥さんが後片付けをするのだろう。なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいだ。 
Tさん、いつもありがとう。 
 
(おまけの話) 
6日、7日、8日は私のホタル当番だった。 
その時は滞在中はいつも外食をしている私の女房が、『なにか美味しい物を作る』と言った。 
1日目のメイン料理はビーフシチュー、2日目はラザニア、3日目は餃子だった。その時々に色々な人達が夕食を共にした。 
 
3日目の餃子の時にSさんを招くことにして、早朝にメールを入れた。 
『夕食に餃子を作ります。食べに来るなら携帯電話にメールを下さい』。私は農作業をして、午後4時にコテージに戻り風呂に入ってから出直しをした。その時までにSさんから返事は無かった。 
そこでTさん家族、Iさん、Kさん夫妻と楽しく餃子を食べた。 
 
翌日になって携帯電話を確認したら、『餃子は大好きです。何時に行ったらいいですか?』というメールが入っていた。 
その時間は前日の午後5時だった。 
実は私は風呂に入った後に、服を着替えたら、携帯電話を置き忘れてイコロ農園に来てしまったのだった。 
携帯の不携帯である。 
Sさんには悪いことをしてしまった。でも、連絡をくれたのが5時じゃ大食漢のSさんが来ると分かっても間に合わなかったと思っている。 
私が東京に帰る日までにSさんには餃子をご馳走しなければならない。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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