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[2008.10.07]
■マタギと稲を刈る
仏像展の時にイコロ農園のTさんから『9月30日に稲刈りをします』と言われた。 
今年の作付品種は『ななつぼし』である。 
 
その日の朝を迎えたら、絶好の稲刈り日和であった。 
空は快晴で、気温もほどほどの暖かさで、頬に当たる風が気持ち良い。 
9時にイコロ農園に行くと、既に大勢の人が来ていて、準備をしている。 
オーナーのTさん、ガソリンスタンドのKさん、本職農家のSさんとお母さん、そして見知らぬ年配のオヤジがいた。 
その後、Tさんの奥さん、イコロ農園メンバーのK女史も加わった。 
 



今年は農家のSさんからお下がりの中古のコンバインが来ている。 
昨年はあまりに古いコンバインであった為に、作業中に故障が多くて、その日の内に刈り取りが終らなかった。 
その上、田んぼの小石を巻き込んでしまったので、食べた時に戦後の米不足の時のことを思い出して、嫌な気分になったのを思い出した。 
 
今回は順調である。 
3条刈りのコンバインは、正確に稲を刈り取って行く。 
途中で運転手Tさんに後退したら、すぐに故障した。 
これは操作ミスであることが分かり、すぐに直る。 
そこでまた専門家のSさんに交代する。昼食を挿み午後からまた刈り取りをする。 
順調に刈り取りが進む。 
3時間で4反の田んぼの稲刈りが終った。 
 
 
刈り取りが終ったところで、その米を長和のTさんの乾燥機に掛けてもらう為にトラックで運ぶ。 
今年は豊作で、トラック輸送も2回となった。 
米を乾燥機に投入すると、あっという間に機械に吸い込まれて行く。 
これがなんとも言えず快感である。 
これがひえ取りの辛さも忘れる一瞬だ。 
乾燥が終ったことで計量したら、今年の収穫は1510キロであった。 
昨年よりも600キロ多い。これだから米作りは止められないのである。 
 
(おまけの話) 
昼食となり、室内に入りテーブルに着く。 
同じテーブルにあの年配のオジサンがいた。無口である。 
紹介されたら、なんとそのオジサンは棟梁であり、マタギであると言う。 
そして熊撃ちを得意としていたMさんであることが分かった。 
 
私は聞いた。『今までに熊を何頭仕留めましたか?』 
オジサンは『24頭だ』と言う。 
無口なオジサンは熊撃ちの話になった途端、饒舌となった。 
『若い頃は3回連続で1発で熊を仕留めた。その時は、自分は天才ではないかと思った』そうだ。 
それが、次からは外し放しになったという。 
動いている熊にはそう簡単に弾は当たらないそうだ。 
その前に、そう簡単に熊に遭遇出来ないという。 
 
そのオジサンから熊の肉をもらって食べたTさんは、『熊肉を食べた夜は元気、元気で燃え盛る火の前でイヨマンテを踊っている夢を見た』と言っていた。本当かねー? 
 
来年は農業を卒業して、このオジサンの弟子になり熊撃ちに行きたい。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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