■伊達の紅葉の滝を楽しむ
私は3年前から伊達市の写真クラブ『フォトフルッペ』の正会員になっている。そして、私の為に夏の滞在中に1度だけ撮影会を開いてくれる。 だから、私は正会員だが、1年に1回しかメンバーに会えない。
今年は東京に戻る最終の週に撮影会のお誘いがあった。
その少し前までは、『今年は撮影会は無いんだなー』と思っていた。
ある日に、6日の午前7時30分に長和の農協前に集合の連絡があった。
その時間に指定の場所に行くと、クラブの顧問のN先生と仲間の6人が来ていた。私の知っているメンバーは幹事のKさんと先生とオババの3人だけだ。
他の3人は初めて会った。
しかもその内の1人は会長だという。
3年目にして自分の入会した写真クラブの会長に会ったという、なんとも可笑しな経験をした。
今回の撮影テーマは『紅葉の滝』である。
滝と言えば大滝である。ここは市町村合併により伊達市となった地区で、市内からは30分は掛かる。
紅葉の真っ盛りのプチ・ナイアガラと三階の滝と白糸の滝に行く。
大滝地区は自然が豊富で紅葉が今が真っ盛りである。
ウッドチップが敷き詰められた林道をプチ・ナイアガラへ向かう。頬をなでる冷たい風が心地よい。
メンバーは思い思いの場所でカメラを構える。
マイナス・イオンが70000個も出ているという看板が見える。
先生は長靴で滝の近くまで行って、カメラを構えている。
数十枚の写真を撮ったが、そのことよりも、この場所にこの時に来られたことの意義が大きい。
カメラをやっていたからこそ、ここへ来ている。
なんでも興味を持つと、それなりに良い事があるのである。
(おまけの話)
思ったより撮影会が早く終わったので、私の提案で『イコロ農園に行ってお弁当を食べよう』ということになった。
イコロ農園に行くと大型観光バスが停っている。
Tさんに聞いたら、『全国町づくり会議2008』という団体が本州からやって来て、ここでお弁当を食べているのだと言う。
我々も別室でお弁当を食べる。
すると、ガラス越に誰かが室内を覗いている。
そして手を振っている。
戸を開けて出てみると、見知った顔の女性がいた。
誰だか思い出せない。すると向こうから名乗った。
『小金井で橋本さんの奥さんにお世話になっていたフリーペーパー(武蔵野から)の編集長のNです』と言う。
こちらも驚いたが、向こうも驚いていた。
こんな場所で私の地元の人に会うとは夢にも思わなかった。どういうわけか、私にはこのような経験が多くある。
今までにこの町で出会ったのはNY時代のK女史、Tさんの友人が私の現役時代の同業者だったKさん、小金井のケーキ屋で働いていた女性が大滝出身のOさんのお嬢さんだったなど、数多い。
『世間は狭い』とはよく言われることだが、私の場合は『世間は狭過ぎる』。