■今日から入院します
前立腺癌の手術を前にして、心静かにその日を待った。 (嘘である)
どうしてもという用事以外はキャンセルして、家で静かにしていた。・・・と言いたいのだが、生来の落ち着きのなさで、結構、出掛けて行った。
その為に風邪が治らないで困った。
医者には『絶対に風邪をひかないように!』と言われていたのだが・・・・。
杏林大学付属病院
『小人閑居して不善をなす』と昔から言われているが、私の場合がそれに当る。
さすがに、手術前には2~3日は家に居た。
すると色々と考えることが出て来る。
『何歳まで生きるのだろう?』とか、『いつまで伊達に行けるのだろう?』などと考える。
元気でなければ夏の間に伊達に行く意味はない。
死んだら私は『葬儀は不要』と家人に言ってあるが、『橋本さん、伊達でも葬儀をやってね』なんて言っていた人もいたなー?
そんな時は出張で上京した時に、我が家に来てお線香でもあげてもらおう。
今回は3泊4日の入院で簡単な手術のようだが、結論を急ぐ私はもう死ぬところまで話が行ってしまっている。
イコロ農園のTさんに言われそうだ。
『なんとも気が早いなー』
午後に入院して、明日の午後2時から手術を行う。
そしてその後、2泊して、19日(金)の午前中には退院である。
今日の午後に入院して、4日後の午前中に退院であるから、実質的には3日間の入院である。
3泊4日の安パック海外旅行みたいで、なんとも早い退院だが、私らしくていい。
帰って来たら、私はサイボーグになっている。
前立腺に放射線を出す物質を50個も埋め込むのであるから・・・。
暫くは私に近付かない方が身の為ですよ。(笑)
その間はブログもお休みです。
(おまけの話)
最近は女房と自分達の最後の時のことをよく話す。
そんな時の脇役は空也の和菓子に抹茶がよく合う。
今までの人生を振り返り、これからの人生に付いて話し合う。
空也の和菓子と抹茶
私も女房も、『死ぬのは全く怖くない』という意見で一致している。
『どのように死ぬのかが分からないのが怖い』のである。
私の母のようにポックリ死ぬのなら、全く問題無い。
ところが長生きをしてしまい、介護施設に入れられてなんだか分らない内に死ぬのは嫌だ。
今年の初めに私は地元の介護施設のボランティア活動で、『老人の話し相手』というのを数回やった。
そこには認知症の老人達が居て、私の話し相手にも喜んでいるのかどうかも分からなかった。
その時は『こちら側』に居たからいいが、その内に『向こう側』に行く恐れを感じた。
それで、そのボランティア活動を中止したことがある。
人はいつかは必ず死ぬ。でも、私は尊厳をもって死にたい。その為にはボケよりも癌の方が悪くないのかもしれない。
でも更にいいのは心臓発作か脳溢血ではないかと思う。
今回の入院では、多分、生きて帰れると思う。
でも、完治して100歳まで生きたらどうしよう。
長生きのリスクも考えなければならない時代が到来している。