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[2018.10.20]
■都電「荒川線」の旅
この秋の都電「荒川線」のバラはどうかな?と思っていたので、そんな話を家族とした。そうしたら、「私たちは都電に乗ったことも無いし、バラも見たことが無い!」と言われてしまった。 
 
色々な人を誘って行っているので、当然のように家族も連れて行ったと思い込んでいたのである。そこで見頃の時期を狙って、10月19日に都電「荒川線」に乗ることに決めた。 
 
都電「大塚駅」はJR山手線の下にある。 


都電「荒川線」の始発駅は「早稲田」で、終点は「三ノ輪橋」である。 
始発駅から終点まで乗ると所要時間は53分であるが、今回は途中駅のJR大塚駅から乗車する方法を取った。 
 
都電はいつも混んでいて、利用者は老人が多い。 
みんなシルバーパスで乗っているので、お金を払って乗っている人は数えるほどだ。 
 
王子駅から飛鳥山駅の間だけは、都電は道路上を走る。 
 
 
都電に乗る前に大塚駅近くで、先ずは腹ごしらえである。 
以前に行ったことがある、蕎麦屋「みとう庵」で「きざみ鴨せいろ」を食べる。その後に、これも前回見付けた和菓子屋「千成もなか本舗」で「餡なしどら焼き」を買う。 
そして都電に乗って、終点の「三ノ輪橋」に向かう。 
 
都電は色々なデザインがある。 
 
 
荒川車庫前と荒川遊園地の間が特にバラが綺麗なのだが、今年はどうも様子が変だ。窓から線路際を見ていると、今年のバラは例年から比べたらかなり花の数が少ない。 
 
春にはたくさん咲いていたのだが、秋のバラは咲く数が少ないのかもしれない。終点の「三ノ輪橋」もバラの名所で、駅の周りには多くのバラが植えられているが、やはり花の数が少ない。 
 
レトロ仕様の都電が走る(荒川遊園地)。 
   
 
仕方ないので、バラを諦めて下町散策に切り替える。 
三ノ輪橋駅近くにジョイフル三ノ輪橋という洒落た名前の商店街がある。アーケード式の500メートルほどの細長い下町の商店街で、名前と雰囲気が全く合っていない。 
レトロと言うよりは、まるで忘れ去られてしまった「昭和残照」という感じの商店街である。 
 
やっと見付けたバラの花と都電(荒川車庫前) 
 
 
商店街の賑わいはなく寂しい感じが漂っているが、それでもお惣菜を売る店が多く繁盛している。 
昔はかなり賑わったんだろうという面影が、随所に残っている。 
 
そんな昔風の店に女房は子供の頃を思い出し、大喜びで総菜屋で買い物をしている。無言のスーパーマーケットと違い、店の人と温かい会話があるのが下町らしく楽しいようだ。 
 
「ジョイフル三ノ輪橋」商店街。以前の名前は「三ノ輪橋銀座商店街」。日本中に「銀座」を付けた商店街があった。 
 
 
総菜屋で変なものを売っていた。 
「メンコロ」と書かれた揚げ物を見付けた。これはメンチカツとコロッケが半分ずつの揚げ物である。 
鶏のモモ肉に細切りの紅生姜をまぶした唐揚げも初めて見た。 
お馴染みの焼き鳥も肉の量が多い。 
バラの花は駄目だったが、下町の商店街を楽しんだ女房は満足だったようだ。 
 
この商店街で買ったお惣菜は「焼き鳥」、「紅生姜付き鳥の唐揚げ」、「カキフライ」、「お赤飯」、「稲荷ずし」、「紅生姜フライ」、「タコ足フライ」、「茗荷の味噌漬け」。 
 
 
(おまけの話) 
大塚駅で、突然、変なことを思い出した。 
昔の落語家に「柳亭痴楽」という人がいて、山手線の駅名を使って「綴り方狂室」というマクラを話した。 
その時に登場するのが、「大塚なビックリ、池袋」だった。 
 
改めて調べてみたら、「おおつかなビックリ、度胸を定め、彼女に会いに行けぶくろ」だった。 
子供の頃の記憶なんて、あまり当てにならないものである。 
 
巣鴨地蔵通り商店街はお婆さん相手で、安物が多い。 
 
 
帰りは都電を「庚申塚駅」で降りて、巣鴨地蔵通りに行った。 
ここもレトロな商店街だが最近は観光化されて若者も来るようになり、町が綺麗になった。商店街の長さは800メートルで、中ほどに「とげぬき地蔵」で有名な高岩寺がある。 
中でも有名なのが、真っ赤なパンツを売る「マルジ」である。 
 
「マルジ」の赤パンツ。 
最近はディズニー・キャラクターのパンツも売られている。 
 
 
年をとっても「この赤パンツを履けば、お漏らしをしない」という触れ込みで、大繁盛をしている。 
今までは外から隠れて写真を撮っていたのだが、今回は女房と初めて店の中に入ってみた。店中が真っ赤なパンツで溢れていて、驚くやら、呆れるやら。それでも恥ずかしかった。 
 
地下鉄に乗る前に伊勢屋で「お汁粉」を食べたが、この店のオバちゃん店員の愛想の良いこと。下町はいいなー。私は好きだ。 
 
巣鴨地蔵通り商店街は「お婆さんの原宿」という別名がある。 
980円のセーターは安い。古着かな? 
 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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