■新大久保の「コリアタウン」のいま
久し振りに新大久保のコリアタウンに行って来た。 「最近のコリアタウンはどうなったか?」を知りたくて、大塚に行く途中で立ち寄ったのである。
コリアタウンはJR山手線の新大久保駅が一番近い。
駅の改札口を出れば、そこはもうコリアタウンなのである。
大久保通りの飲食店と怪しいBar。
新宿駅から歌舞伎町を通り抜けて行くのも面白いが、今回の私は大江戸線の「東新宿駅」で降りて、歩いて行くことにした。
明治通りを池袋方面に進み、職安通りを通り越して大久保通りを左折する。職安通りにも多くの韓国系の店があるが、今は昔ほどではない。
韓国料理店(小型店が増えた)
以前の大久保通りは韓流スターのファンのオバサンばかりだったが、どうも最近は様子が違う。韓流スターの写真やグッズを売る店は減ってしまい、いまは安直な立ち食い店が増えた。
しかも来ているのは中学生か高校生くらい女性ばかりで、オバサンの姿は少ない。ケバケバしい看板が増えていて、私には落ち着かない。
女子学生が増えた大久保通り。
韓国料理店は今でも多いが、2014年頃には正統派の大型料理店の「大使館」、韓国デパートの「韓流百貨店」などが次々と閉店に追い込まれブームは去ったと思っていた。
いまはなぜか息を吹き返して、元気である。
流行りの食べ物は「チーズダッカルビ」と韓国風ホットドックの「アリラン・ホットドッグ」のようだ。私はどちらも食べたことはない。
特にアリラン・ホットドッグは見るからに、不味そうだ。
「アリラン・ホットドッグ」の立体看板。
横道へ入ると、韓国のコスメ店が多い。
日本製の化粧品は高いが韓国製は安いので、若い女性が飛び付くのかもしれない。狭い歩道が混雑しているので、駅の反対側に行く。
こちらは韓国の雰囲気は無く静かだが、アジア人が多い。
韓流スターのグッズ店は、めっきり減った。
私の目的はNHKテレビで放送している「ドキュメント72時間」という番組で取り上げられた「海外送金の店」を見に行くことだった。
この店は「銀行より早い、安い」が売りだ。
番組では色々な国の人が、色々な事情で本国にお金を送っている様子を取材していた。明らかに「不法滞在」という人も出ていたが、入管職員が見ていたら捕まるのでは?と心配した。
「ドキュメント72時間」に登場した海外送金の店「KYODAI」
こちら側で有名なのは、八百屋である。
特にアジアの野菜が豊富で、見たところ買い物をしている人はほとんどアジア人だ。ドリアンも沢山売っていて、1個3000円の値札が付いていたが、売れるんだなーと感心した。
近くに日本語学校もあるので、アジアから来た学生が歩いている。
新大久保に行けば、アジアの旅が楽しめる。
アジア人御用達の八百屋。
(おまけの話)
新大久保まで来たのだから、隣の駅の高田馬場駅のガード下の絵を見に行くことにした。
ウォーキングを兼ねて、日本語学校の前を通り過ぎ裏道を歩いて行く。
もう秋がそこまで来ているのか、公園には銀杏の実が落ちている。
歩いている人は、私以外にいない。
公園には銀杏の実が落ちていた。
30分くらいで高田馬場駅に出たので、すぐにガード下に向かう。
ガード下には壁面いっぱいに手塚治虫の漫画が描かれている。
高田馬場は手塚治虫初め、多くの漫画家が住んでいた「トキワ壮」があった縁で、ガード下に漫画が描かれている。
でも、通り過ぎる人は見飽きたのか、誰も漫画を見ていない。
4ヵ国語の注意書き。 日本語の無い注意書き。
最近は工事中の防護壁に絵を描いたりしていて、味気無さを和らげている。殺風景なガード下に、有名な漫画家の絵を描くのは良いことだと思う。時々、電車の中から見る壁に書かれたスプレーのいたずら書きは腹が立つが、これなら良い。
しかし最近は歩く度に、両膝が痛くなる。
友人達をバカにして笑っていたら、自分がそうなった。
JR高田馬場駅のガード下の手塚治虫の漫画。