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[2019.02.20]
■秩父の氷柱を見に行く
 
車を手放し、免許証を返納してから遠出が難しくなった。 
だから遠出をする時は新幹線か、飛行機で行くことになる。 
しかし写真を撮りに行きたい時は家族は邪魔なので、マンションで車を持っている友人を誘う。 
いつも一緒に行ってくれる友人は車の運転は怪しいが、写真撮影はプロ級である。 
 
谷底の河原から吊り橋を見上げる( 尾ノ内百景氷柱) 


どこで見たかは忘れたが、「秩父三柱めぐり三景・日帰りバス旅行」という企画を知った。 
これは秩父の3ヶ所の氷柱をめぐって来るという私好みの企画だった。 
早速、旅行社に申し込み、日にちが近付いて来て焦った。 
東京の気温がどんどん上がって来たからだ。2月4日などは最高気温が19度にもなり氷柱が溶けてしまう。 
 
吊り橋は身動きも出来ないほど大混雑である(尾ノ内百景氷柱) 
 
 
その後、幸いに翌週から気温が下がり、2月16日に集合場所の東京駅近くのバスターミナルに行った。 
今回の企画の3ヶ所の氷柱とは、 「尾ノ内百景氷柱」「三十槌の氷柱」 「あしがくぼの氷柱」である。これらはみな埼玉県の秩父にある。 
 
「三十槌」を読める人は少ないと思うが、私は以前に2度も行ったことがあるので読める。これは「みそつち」と読む。 
 
人工の氷柱には情緒が無いように感じる(尾ノ内百景氷柱) 
 
 
バスの集合場所に行ったら、なんと私の予想に反してこのツアーはバスが3台も来ていた。定刻に出発したバスは関越道を走り花園インターで出て、いきなりお土産屋に立ち寄った。 
 
次に車内で「わらじカツ丼」と称する弁当を渡されて、尾ノ内百景氷柱に向かう。ここの氷柱は渓谷の小さな滝の周りに川の水を撒き、人工で氷柱を作っている。 
 
道路から河原に降りると自然の「三十槌の氷柱」が見えた。 
 
 
しかも「環境整備協力金」と称して、入場料(200円)を取る。 
自然の場所に柱を組み水を撒いて氷柱を作って見せているのに、「環境整備」とは変だと思った。 
私には「自然破壊」としか思えなかった。 
 
次は私が2回も来ている三十槌の氷柱である。ここは崖から湧き出した水が凍って自然に出来た氷柱である。 
 
崖から自然に漏れ出した水が凍った芸術品である(三十槌の氷柱) 
 
 
15年くらい前にここに来たのが最後だったが、今回はあまりの変りように驚いた。駐車場が整備され売店も出来て、やはり環境整備協力金(200円)を取る。 
 
河原に出てみて驚いた。 
自然の氷柱の隣に、更に豪華な人工の氷柱が作られていた。 
それを見ると、悲しいかな自然の氷柱の方ががみすぼらしく見える。 
 
隣の人工の氷柱は豪華だ(三十槌の新氷柱) 
 
 
最後は「あしがくぼの氷柱」でライトアップを見る企画である。 
ここは西武鉄道駅前の駐車場から歩いて数分の場所にあるために、道路が大渋滞で動かない。路肩にバスを停めて、歩いて見に行く。 
ここの環境整備協力金は300円だった。 
氷柱のある場所は狭く見物客が多いので、まるで満員電車の中のようだった。 
 
清流に映った氷柱が美しかった(三十槌の新氷柱) 
 
 
わざわざバスに乗って氷柱を見たが、12時間のバスの旅でバスを降りたのはたったの4時間くらいだった。 
寒い地方に住む人から見れば、「東京の人はお金を払って氷柱を見に行くなんて、なんてバカなことをしてるんだろう!」と呆れられると思う。 
自然の中に水を撒いて作られた氷柱は果たして「自然なのか?」、考えさせられた。 
 
(おまけの話) 
秩父に行ったのは、これが10回目くらいだろうか。 
仕事を引退して後の計画が無かった私は、「これから何をしようか?」と迷っていた。 
 
先ずは「仕事時代の垢を落とす」、「これから先の人生の幸せを願う」という意味で秩父34札所巡りに行ってみた。 
また仕事でお世話になった方々へのお礼の意味もあった。 
 
西武線からも見える人工の氷柱(あしがくぼの氷柱) 
 
 
1回目と2回目は1人で行った。3回目はアメリカ人の友人と巡った。 
4回目は手を抜き、同級生と自転車で巡った。34札所を全て巡ると約100キロにもなる。 
 
全ての札所を歩きで巡った時は4~5回に分けて歩き、1日分が終ると西武線で家に戻った。 
最後の札所は1ヵ所だけ遠くに離れているので、宿に泊った。 
 
氷柱を巡る道は細く大混雑(あしがくぼの氷柱) 
 
 
今回のバス旅行では思い出深い場所を通ったので、風景がとても懐かしかった。ある時は帰りのバス停で油断をしていたら、1時間に1本のバスが走り去ってしまった。 
 
また自転車で巡った時は、途中で電動自転車のバッテリーが切れてしまい、重い自転車を引きずって坂道を登った。 
あの時ほど情けなく感じたことは無い。 
しかし4回も札所巡りをしたが、悟ったり、達観したとは思えなかった。 
 
ライトを当てて、色々な色で演出する(あしがくぼの氷柱) 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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