■銀座で中国人観光客の生態を見る
夕方の気候も涼しく気持ち良くなったので、家族の誕生祝いに銀座に夕食を食べに行った。
その日は日曜日だったので、銀座通りは歩行者天国をやっていた。
大勢の外国人観光客が物珍しそうに中央通りを歩き、様々なポーズで写真を撮っている。道路の縁石には、いつものように中国人観光客がアチコチで座り込んでいる。
歩行者天国は観光客で溢れている。
多分、彼らは疲れてしまい、時間を持て余しているのだろう。
夕食時間が迫る午後6時頃になると、8丁目の「肉のはなまさ」前の通路は中国人で溢れ返る。
銀座での自由時間が終り、夕食に向かう観光客が迎えのバスを待つ場所らしい。その身なりから私が感じるのは、彼らは中国の田舎から出て来た農民ではないかと思う。
道路の縁石にへたり込む中国人観光客。
ある時、知り合いの観光関係の仕事をしている人に聞いたことがある。
すると「中国人の日本ツアーは東京・大阪5泊6日で5万円~6万円」だそうだ。
これでは業者は商売になるはずもないので、そこには裏がある。
日本での中国人ガイドはモグリの個人営業で、彼らの収入は不安定である。
変なオジサンが時々、歩行者天国に自分の犬にライオンのタテガミを付けて現れる。
彼らの主な収入はお土産屋とレストランからのキックバック、車内販売、オプショナル・ツアー、その他で、それも旅行社が大半を取ってしまう。観光バスもキックバックがあるかもしれない。
…と思うのは、駐車している観光バスに有名なバス会社が見当たらないからだ。
ある時、日比谷公園で見掛けた団体だが、ガイドが「銀座へ案内するオプショナル・ツアーは1人3000円です」と言っているのを聞いたことがある。すぐそこなのに、全く法外である。
ガイドの旗に付いて行く中国人観光客。
中国人は日本で美味しいものを食べたいと思っていても、それは出来ない。殆どの食事が中国資本の店で、中国人専用のバイキング方式なのである。銀座の外れにも、そんな中国人専用の店がある。
彼らは田舎から出て来た観光客なので、「日本はそんなものか」と思っているのかもしれない。
悪徳中国人ガイドによって、日本のイメージが傷付けられるのが辛い。
8丁目近くでも、縁石に腰掛けて時間をつぶす中国人観光客。
銀座8丁目には時々、大きなプラカードを持った中国人のオバサンがやって来る。そして観光客に向ってプラカードを見せ付けている。これは良く見る光景である。
最初の頃は「なんだろう?」と思っていたが、その内に分かって来た。
このオバサンは法輪功の信者で、中国政府の批判を日本でしているのである。
8丁目の高速道路したでバスを待つ中国人観光客に、法輪功のオバサンがプラカードを見せる。みんな関わり合いたくないのか、無視している。
右のポロシャツ姿の男は中国政府の監視員かも?
プラカードには写真も貼ってあり、中国人観光客に向って「中国政府は法輪功の信者を弾圧し、時には虐殺もしている」と訴えているのである。
どうも中国政府は法輪功の信者から生きたまま内臓を摘出して、臓器移植に使っているらしい。
言論の自由の無い中国から日本に観光に来て、同じ中国人が中国政府を堂々と批判している姿を見て、彼らは何を思っているのだろうか?
夕食に行った「かに道楽」の前でもたむろする中国人観光客が大勢いて、店に入り難い。
(おまけの話)
トランプ大統領になってから、アメリカは徹底的に中国と対立している。共産主義の中国に世界を牛耳られたら、私も嫌だ。今の自由を手放したくない。
「自由な意見も言えない」、「国の代表を選挙で決められない」、「情報が管理されている」、「個人が監視されている」など自由に暮らしている日本人には耐えられない。
夕食が終ったら、中国人観光客は全くいなくなった(銀座8丁目から4丁目方面を見る)
最近でも、「ファーウェイ問題」、「一帯一路」、「天安門事件30周年」と次々と問題が噴出している。
通信の5G規格で世界が中国に押さえられたら、情報が中国に筒抜けになる。同じ筒抜けになるなら、アメリカに筒抜けになる方がまだましだ。
少なくとも、民主主義の国だから。
銀座6丁目のユニクロ。
今年は天安門事件から30年だそうだ。
30年前の6月4日の天安門広場で戦車にただ1人、立ち向かう男の姿が印象に残っている。
イギリスの情報では、1万人が殺されたと言われている。
日本でネットで「天安門」と検索すれば、大量の情報が出て来る。
しかし中国ではネットが遮断されて、何も出て来ない。そんな国には私は住みたくない。
銀座4丁目の「和光」。