■日比谷音楽祭は無料
東京都には多くの公園があるが、私の好きな公園に日比谷公園がある。
日比谷公園は緑が多く、新緑の季節は特に気持ちが良い。
更に日比谷公園には大小2つの野外音楽堂がある。
小さい方は入口に近い噴水のそばで、時々、無料の音楽会がある。
日比谷公園の一番左奥が「日比谷野外大音楽堂」。
奥の官庁街に近い野外音楽堂は、有料の音楽祭が開催される。
ある時、新聞に「日比谷音楽祭」の記事が載っていた。
ホームページを開くと、洒落て「HIBIYA MUSIC FESTIVAL 」とあった。この音楽祭は無料で参加できると知った。
またも「無料」という言葉が出て来て嬉しくなった。
野外音楽堂の舞台(終演後に撮影が許可された)。
世の中には「タダより高いものは無い」と昔から言われて来た。
それが今回の場合は当てはまらないようだ。それが主催者の次の言葉にあった。
「未来を担う子どもたちに音楽の素晴らしさを伝えていくためにいま、ひとりの音楽人としてなにができるのかを考えました。その答えは、親子3世代で楽しめる、そしてフリーで誰もが参加できる、ボーダーレスな音楽祭をつくることでした」。
日比谷公園の正面入口を入ると、大きな噴水がある。
(その右側が屋外小音楽堂・帰りに撮影)
公演は6月1日(土)と2日(日)の2日間で、希望者はどちらかの日をネットかハガキで応募する。ネットの時代は手軽なネットでの申し込みが多いと思い、私は敢えてハガキで応募した。
この作戦が功を奏し、運良く2人分の当選ハガキが届いたのである。
そして6月2日(日)に当選ハガキを持参して早めに家を出る。
そして現地でチケットと交換する。
身分証明書を確認して、紙のリストバンドをはめられた。
チケットの転売や不正を防ぐために、身分証明書を持参し確認するとリストバンドを腕にはめられる。
午前10時30分にはめられたリストバンドは紙で出来ているので、午後7時の開演までに破れて外れないかと心配した。
外れてしまったら、もう再発行はない。
もしもの時を考えて、リストバンドをはめた本人写真を撮っておいた。
野外音楽堂の全景(終演後に撮影が許可された)
私の席はこの位置で、前から4列目の特等席。
音楽堂に入る時にチケットを確認したら、座席番号は「Aブロック、4列、28番」でこれは舞台の真正面で前から4番目というプラチナ・チケットだった。
この日の出演者は演歌の「石川さゆり」、アコーデオンの「COBA」、「ゴダイゴ」、その他には私の知らないSKY-Hi、よよか、Reiなどで、かなりメジャーなアーティストばかりである。
石川さゆりは今年の春の叙勲で「紫綬褒章」を受章した。
帰り道に見えた無料カレーで有名な「松本楼」(夜は初めて見た)
「晴れ男」の私のジンクスは守られて、雨という天気予報は外れ3038席は満席で午後7時に開演となった。大音響の中で、1時間30分の公演が始まった。
演奏はエレキバンドで、耳をつんざく大音響と点滅する強い光で、年寄りにはかなり疲れる。周りの人達は最初から立ち上がり、手拍子である。
私は若者達には付いて行けず、最後まで座っていた。
アッと言う間の90分で、夜風に吹かれて、女房と久し振りに2人で幸せな時を過ごした。
日比谷公園を出ると、日生ホールが目の前に見える。
(おまけの話)
日比谷公園の小音楽堂では、毎週水曜日と金曜日にコンサートが行われている。
水曜日は「警視庁」の音楽隊のコンサートで、同じ時間帯で行われる。
金曜日は「東京消防庁」の音楽隊のコンサートで、12時から1時間行われる。どちらも無料である。
水曜コンサート(警視庁音楽隊)
この日はカンカン照りで暑く、中央の炎天下の席は空きがある。
屋外の演奏会なので、真冬と真夏はお休みである。
しかし新緑の季節と、少し肌寒い秋のコンサートはとても心地良い。
来ている人の殆どが高齢者というのが少し侘しいが、自分もその仲間なので仕方ないと諦めている。
自然の中での1時間は、なにものにも代え難い至福の時間である。
日比谷公園屋外小音楽堂はいつも超満員。
この2つの音楽祭より更に大規模なのが、11月に行われる「自衛隊音楽まつり」である。例年、東京武道館で行われる「音楽まつり」は大人気で、抽選にもなかなか当たらない。
多分、自衛官の家族や関係者が優先なのだと思うが、一般人枠に応募する私にはチャンスは少ない。昨年も応募したが、敢え無く落選した。
今年も既に応募したが、当選するかどうか?
金曜コンサート(東京消防庁音楽隊)