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[2019.09.17]
■最近、驚いたこと
(2015年9月18日) 
 
 
JR三鷹駅近くの線路の設備が放火されたニュースが世間を騒がせていた。 
 
犯人は「単なる精神異常者か?」、「JRに恨みを持っている男か?」、「目立ちたがり屋か?」と色々と想像してみたが、私はそんなことはしたいと思わないので、その理由が分らなかった。 
 
有楽町「マリオン」にある「からくり時計」 
1時間毎に開いて、音楽とともに人形が現れる。 
 


それが呆気なく、犯人である野田伊佐也が逮捕された。 
その経緯はまだ良く分からないが、「監視カメラの映像か?」、「誰かの連絡か?」、或いは「犯人のツイッターなどを調べたのか?」、そのどれかだろうと思う。 
 
午前11時にショーが始まった。見ている人は少ない。 
 
 
最近は「プライバシーがー!」と何でも文句を言う人がいる割りには、平気でインターネットに自分のことだけでなく、家族のことなども書いているし、顔写真まで載せている。 
 
若い男女の中にはちょっと付き合っただけで、自分の恥ずかしい写真を相手の男性に送り、それが後になって脅迫のネタにされているバカ女も出て来ている。 
 
 
 
そこで今回の犯人像をインターネットで調べてみたら、朝のニュースで知ったばかりなのに、まだ1時間もしない内に驚くほどの数の書き込みがあった。 
 
しかも本人だけでなく、両親の顔写真も載っている。 
事件の犯人もツイッターで、犯行を示唆するような写真まで載せていたから驚く。 
 
小人がチャイムを鳴らす準備をしている。 
 
 
そして、ここからが本題である。 
私はその書き込みを見て驚いた。 
実は私は犯人の両親を良く知っているのである。 
 
小金井に住んでいた時に、偶然、知り合った芸大教授夫婦が犯人の両親で、芸術家ぶらない気楽な夫婦だった。 
 
3人の小人が音楽を奏でる。 
 
 
犯人の母親は元駐日イスラエル大使の長女で、Dさんというユダヤ教徒である。私の女房は彼女からヨガを習っていた。 
 
イスラエル人からヨガを習うなんて、変な時代になったと、その時、私は思っていた。伊佐也と言う名前は、紀元前8世紀のユダヤ教の預言者である「イザヤ」から取っている。 
 
 
ある時、自宅でのパーティに呼ばれて行ったら、そこには世界的な版画家の池田満寿夫とバイオリス二トの佐藤陽子が来ていた。2人とも、かなり酔っ払っていて、滅茶苦茶なことを言っていた。 
「芸術家とは、こういう人種なんだー」とその時、思った。 
 
その後、Dさん夫妻は千葉県に引っ越して行って、その後、1回だけお宅を訪問したが、それ以来、縁が途切れていた。それがこんな形で近況を知ることになり、非常に驚いたし、彼女達が可哀想に思えた。 
 
音楽は3分ほどで終り、小人はまた去って行く。 
 
 
(おまけの話) 
私は仏像彫刻をするが、芸術家というほどではない。 
しかし芸術家には縁がある。 
今でも自宅の玄関に飾ってある等身大の裸婦像は、小金井市在住だった彫刻家の尾形喜代治の作品である。 
 
また、居間に飾ってある洋画は、亡父の出身地の画家であった鈴木信太郎の作品で、どちらも父のコレクションで、今となっては我が家のお宝である。 
 
尾形喜代治の作品「裸婦」。 
 
 
私達が夏の間だけ北海道伊達市に滞在していた時は、山の上のゴルフ場のコテージにいたが、その一帯は伊達市が芸術村にしたいと意気込んで東京から芸術家を招いて住んでもらっていた。 
 
その村には犯人と同じ野田姓だが、野田弘志という細密画の巨匠がいたし、ハードボイルド作家の大藪春彦の兄で大藪雅孝という人気画家もいた。 更に女流作家の宮尾登美子も住んでいた。 
 
鈴木信太郎の作品「バラ」 
 
 
野田画伯は酒飲みで、山を下りて町の飲み屋に毎日のように出掛ける。 
そして帰りは酒を飲まない私が車に乗せて、自宅まで送り届けたことは何回もある。 
大藪画伯はゴルフが好きで、何回も一緒にプレイしたが、私と良い勝負をする。 
 
その滞在中に感じたことがある。 
「絵が売れるか、売れないか」は女房の手腕に掛かっているのではないか? どちらの絵が売れているかは、私は言えない。 
 
野田画伯の細密画。 まるで写真のようであるが、近寄って見ると違いが分る。 
 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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