■飛騨高山の旅(3)
(2016年10月08日) 7日は天気予報では「晴れ」なので、穂高に紅葉を見に行くことになった。高山から新穂高ロープウェイ乗り場までは、車で約1時間半である。義兄は80歳を少し過ぎているので、車に乗せてもらうのが少し怖い。
栃尾温泉から西穂高岳を望む。(このまま進むとロープウェイ乗り場)
午前7時に家を出る。
「2時間の運転では大変ですから、私が運転します」と言って運転を代る。
「本当は乗せてもらうのが怖いんです」とは言えない。
高山から演歌「奥飛騨慕情」で有名になった奥飛騨温泉郷に向かう。
ロープウェイは往復2800+駐車料金600円。
奥飛騨温泉郷は高山方面から平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉と名湯が続く。
義兄の車は三菱の軽であるが、なかなか力強く快調である。
午前9時20分に新穂高ロープウェイ乗り場に着く。
気温は9度と低く、かなり寒い。
高低差850メートルを約7分で昇る。(全長2600メートル)
乗車券売り場に行って驚いた。こんな早い時間なのに、もう100人くらいは並んでいる。殆どがシニアで、70歳以上の男女ばかりのようだ。
中には結構な重装備の山登りの恰好をしている人もいるが、ロープウェイに乗るくらいだから、山登りとは思えない。
ロープウェイの頂上駅の展望台は大混雑。(向かいは西穂高岳)
1台では乗り切れず、10分くらい待って次のロープウェイに乗る。
ゴンドラは2階建てで、定員は66名だそうで、頂上までは約7分で到着する。
駅を出て階段を登ると、駅舎の屋上に出て、そこが展望台となっている。登山姿の人達はそこから外へ出て行く。
西穂高岳の頂上まで行くらしい。
ロープウェイからの眺望は絶景である。
写真を撮ると特にやることも無いので、15分くらいで下りのロープウェイで帰る。高山に戻るのは栃尾温泉で左折だが、そこを直進してノーベル賞で有名になったカミオカンデの町で左折して古川へ行く。
下に見えるのは栃尾温泉か?
古川は「小さな高山」と言われていて、古い街並みが少しある。
有名なのは町の中を流れる水路に大きな鯉が泳いでいることである。
また最近はヒット中のアニメ映画「君の名は」の舞台として登場した。
町は色々と企画をして一生懸命のようだが、なにぶんにも不便な場所だし、売りものとなるものも規模が小さい。
久し振りの車の運転で、午後1時30分に家に戻ったが、2人で昼寝をした。
ロープウェイから見下ろした駐車場。 駐車場でわずかに見付けた紅葉。
期待した紅葉はまだ早かった。
しかし頂上付近は、そもそも紅葉する木が無かった。
(おまけの話)
昨夜は夕食に飛騨牛のステーキ屋に行った。
値段は高かったが、特に驚くような牛肉でもなかった。
食後に早朝に写真を撮りに行った古い町並みが良い雰囲気を出しているのではないかと思い、義兄と別れて1人で遠回りをして家に戻ることにした。
高山・中橋の夜7時前。(車は通るが、観光客は誰もいない)
ネットで調べたら、古い町並みの店は殆どが午後5時に閉店する。
ところが国際観光都市・高山なのに、午後6時には店が閉まっていて真っ暗闇だった。欧米系の観光客が何人も暗い中を所在なげに、戸惑いながら歩いている。
彼らは「えー!午後6時に閉まってしまう観光地なの?」と思っているだろう。高山観光協会は、その辺を良く考えた方が良い。
古川の町の水路と町並み。(観光客は少ない)
私は何か写真のターゲットになりそうなものを探して歩いたが、全く無い。仕方ないので良く知っている道ではなく、適当に方角を見定めて歩いて行ったら迷子になった。
なにしろ暗いので、家の近くに来ても良く分からない。
やっと辿り着いたが、義兄は私が戻ったらすぐに寝てしまった。
午後7時50分だった。寝るのが早過ぎるよー。
水路には沢山の鯉が泳いでいる。(中国なら獲って喰ってしまう)