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[2019.10.11]
■飛騨高山の旅(5)
(2016年10月10日) 
 
 
いよいよ10月9日から2日間の高山祭が始まった。 
高山祭は春と秋の年に2回行われる。 
 
春は町の南側の山王祭、秋は町の北側の八幡祭でそれぞれの山車が出る。両方で23台の山車があるが、秋の八幡祭には11台が出る。 
 
軒先の蛇の目傘と提灯で祭がやって来た。 
 


前日の8日の午後辺りから、町は観光客が増えて来たように感じる。 
天麩羅屋のオヤジの話では「LCCが日本に来るようになり、スペイン、イタリアからのお客が非常に増えた」と言っていたが、確かに店では英語以外の言語が聞こえる。 
 
山車蔵で出番を待つ山車。 
 
 
9日の深夜に雨が屋根を叩く音で目が覚めた。 
いつものように午前5時に起き出したら、相変わらず雨が降っている。 
 
今回の旅の目的の大きなテーマが「宵祭の山車を撮影する」ことなので、祭が行われるかどうかが心配になって来た。 
 
八幡宮の前で屋台曳き揃え。 
 
 
山車は11台が出て、八幡宮を出た山車は市内の北側だけを曳き廻しする。天気が悪いと山車の曳き廻しは中止になる。 
 
山車は豪華な飾りをしてあり、またカラクリは繊細な細工物なので雨には弱いからである。今までにも中止となったことがあるようだが、観光客は怒るがどうしようもない。 
 
山車に施された彫刻は素晴らしい。 
 
 
午前7時にいつものように、モーニング・サービスの喫茶店「ドン」に行く。コーヒーを飲んでいたら、急に雨脚が激しくなって来た。 
 
「エー!、祭は中止か?」と思っていたら、8時30分に雨が上がり空が明るくなって来た。 
それぞれの町内の山車蔵では、山車を神社に集合させる為の曳き揃えの準備が始まっている。 
 
日が暮れて、提灯に火が入る。 
 
 
とりあえずは八幡宮に行ってみる。 
山車が何台か集合していて、観光客でごった返している。 
 
昼間の内から夜の撮影ポイントを確認する。 
どうやら下二之町通りにある、元建築家の骨董店の前辺りが良さそうと分かった。 
 
山車が八幡宮からやって来た。(下二之通り)  
 
 
暗くなって来たので現地に向かう。 
骨董店の奥さんに事前に頼んであった脚立を借りて、山車が来るのを待つ。6時半を過ぎた頃から、続々と山車がやって来る。 
 
なかなか見応えのある山車の巡行である。 
今までに何回も高山に来ているが、この宵祭は初めて見たが一見の価値がある。 
 
撮影場所もカメラも良いのだが、腕が伴わず、まあいつものような作品となった。 
 
曳き手は15人くらい。 
 
 
(おまけの話) 
骨董店の前を11台の山車が通過して、国分寺通りに出て整列する。 
これが見応えがあると言うのだが、そこは人で溢れ撮影など出来ないし歩くことも出来ない。 
 
私の若い頃の中央線のラッシュアワーのような状況で、前後左右に人で挟まれている。 
 
山車により曳き手の衣装は違う。 
 
 
もう撮影は無理と諦めて、夕食を食べる店を探す。 
前から目星を付けておいた店に行ったら、予約で満席だった。 
 
今までに行ったことがある店にも行ったが、そこも予約でいっぱいだった。仕方ないので、レストランを探して町をうろつく。 
 
11台の山車が続々とやって来る。 
 
 
遂に最後まで私が入れる店は無かった。 
店の方も1年に1回限りの稼ぎ時なので、フリーの単価の安い客はお断りなのだろう。 
 
家に戻っても何も食べるものは無いので、仕方なくコンビニで稲荷寿司を買う。高山に来てまで「夕食難民」になるとは予想もしていなかった。 
 
山車を正面から捉える。 
骨董店の前のベストポイントだから撮影出来た。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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