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[2019.10.15]
■飛騨高山の旅(7)
(2016年10月13日) 
 
高山の最終日はいつものように5時に起きた。 
相棒の義兄は東京で用事があるという話で、午前6時45分発の名古屋往きの電車に乗る。 
 
私は富山経由で立山に行って、「立山黒部アルペンルート」を通って松本駅から中央線で東京に帰る計画をした。 
 
高山本線で富山に向かう(2時間20分) 


天気予報を見ると立山の「室堂は快晴、気温1度」であった。 
高山駅の売店でコーヒーとサンドイッチを買って、1時間くらい電車を待つ。7時40分の次の電車は11時過ぎまで無い。 
 
名古屋方面はもっとあるが、富山方面は客がいないのか冷遇されている。高山市は国際観光都市なのだから、「店の閉店時間」と「電車の数」をもっと考えて欲しい。 
 
「立山黒部アルペンルート」 
 
 
富山から電鉄富山に乗り換えて「立山駅」に着く。 
そこからいよいよ立山黒部アルペンルートとなる。 
 
電車~ケーブルカー~高原バス~トロリーバス~ロープウェイ~徒歩~トロリーバスで扇沢まで通しの切符を買うと、なんと9490円もする。 
 
高原バスで室堂へ向かう。紅葉にはまだ少し早い。 
 
 
ケーブルカーで写真を撮ろうと最後部の座席を確保したら、なんと後ろには冬のスキー客のためのスキーや荷物を積む貨車が牽引されていて、それが邪魔で写真にならない。 
 
高原バスで右側の席に座ったら、景色の良く見えるのは左側だった。 
全くドジな私である。 
 
雪の壁が出来る室堂も、秋はこんな感じである。 
 
 
秋の行楽シーズンなので、このコースも観光客でいっぱいである。 
やはり中国人の団体さんが大勢いて、乗り物の中での話し声がうるさくて参った。 
 
ただ良かったのは乗り物に乗車の際は「団体」と「個人」の並ぶ列が別々で、乗る順番は「個人」が優先である。 
個人と団体には、料金に大きな違いがあるのだろうと思う。 
 
室堂で少し散策してみたら、戻るのに5~6回も休むほど登りがきつかった。 
 
 
室堂には冬に限る。今までに雪の壁を見るために2回来ている。 
夏には来たことがあったが、秋の室堂は初めてだ。 
 
紅葉の撮影を期待して来たのだが、そもそも室堂のような高い場所には木が無い。だから当然だが、紅葉が無いことに、ここへ来て気が付いた。 
 
立山の真下を貫くトンネルの中を走る電気で走るトロリーバス。 
 
 
仕方ないので、トロリーバスで大観峰へ降り、そこから黒部平からロープウェイで黒部湖へ降りる。 
この辺りでやっと木も多くなって来たが、今度は紅葉には少し早い。 
 
扇沢から路線バスで松本へ出て、そこから「スーパーあずさ」で新宿に戻った。午前6時に高山を出て、家に着いたのは午後11時だった。 
17時間の旅は写真的には得るものがあまり無く、疲れだけが残った。 
 
大観峰から見下ろす黒部平。右は黒部湖。 
 
 
(おまけの話) 
黒部ダムは「黒部の太陽」という映画にもなったように、工事関係者に死者も多く出た難工事であった。 
 
私は56年前に黒部ダムがまだ工事中の時に、宇奈月温泉から黒部ダムに行ったことがある。 
 
黒部平に降りて来るロープウェイ。「ナナカマド」だけが真っ赤に紅葉していた。 
「ミニ情報」・・・ナナカマドのいわれは、七回もカマドに入れても燃えないくらい硬い木という意味から来ている。 
 
 
私の兄の友人が富山の出身で、その実家に泊めてもらい黒部ダムの見学に行った。彼の親戚が工事関係者だったらしく、工事用のトロッコに乗って行った覚えがある。 
 
今はそのトロッコの軌道や客車が安全に改良されて、観光客に大人気となっている。 
 
黒部ダムは観光シーズンだけ、観光客の為に放水している。 
 
 
私達は工事関係者と一緒にトロッコやインクラインという乗り物で、ヘルメットにヘッドランプを付けて、真っ暗の中を進んで行った。 
途中には熱水の出ている場所や、危険な場所も通った。 
 
明るい場所にやっと着いて、崖の上から見下ろしたら、そこが黒部ダムだった。感動の一瞬だった。 
 
扇沢発17時の路線バスを待つ間に、どんどん霧が山から降りて来た。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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