■国慶節の銀座で
中国は10月1日から国慶節で、7連休の長期休暇が始まった。
30日(月)を休んでしまえば、土日を含めて10連休となる。
だから28日頃から、日本の観光地には中国人が溢れている。
私の場合は、そのことを銀座に行った時に目にする。
8丁目で観光バスから降りて、免税店の「ラオックス」に向かう中国人観光客。
中国人の最近の人気渡航先は「日本、タイ、イタリア、ロシア、米国、トルコ、インドネシア、ドイツ、豪州、英国」だそうだ。
近くて安い韓国は人気トップを続けて来たが、中国政府が韓国行きの団体旅行を禁止したせいで、旅行客が激減した。
ラオックスの前で記念撮影をする中国人団体。
不人気になった理由の1つに、「お土産屋廻りばかり、サービスが悪い、観光客からボッタクル」などがある。それで現在ではトップ10にも入らなくなった。
一方で韓国人は日本旅行が大好きで、国別でトップを続けて来た。
最近の統計では、韓国国民の7人に1人が日本へ来ている計算となっている。
ラオックス5階の電気製品売り場。6階の化粧品売り場が人気だ。
日韓の対立により、最近では日本旅行の人数は昨年比で40数%の減少となっている。それでも日本全体の減少率は2%というのだから、如何に他の国からの観光客が増えているかということになる。
特に中国人観光客の増加が激しい。
以前と違って彼らの身なりがあまり良くないので、田舎から来ているのだろう。
中国製のユニクロの衣料品を買う中国人。
最近は銀座でも新宿でも韓国人をあまり見掛けなくなった。
その韓国人が来ないので、街が静かで落ち着いて来たように感じる。
そうだ! テーマは韓国ではなく、国慶節の中国人の話だった。
銀座は相変わらず、中国人の団体観光客がいっぱいいる。
5400円のキャリーバッグは中国人観光客に大人気。
彼らの銀座での行動は、みんな同じである。
銀座8丁目の高速道路下付近でバスから降りる。
そこで自由行動とはならず、添乗員に引率されてラオックスの免税店に連れて行かれる。安パック旅行なので、提携先のお土産屋で買い物をさせられる。
ところ構わず記念撮影する中国人団体客。
ラオックスで買い物をすると、しばらく自由時間が与えられる。
でもどこへ行ったらいいのか分からないし、お金もあまり無いので道路の縁石に腰掛けて食事の時間を待っている。
しばらくすると添乗員が現れて、中国人専用のレストランに連れて行かれバイキング料理を食べる。そしてまたバスに乗って、午後の観光とお決りの免税店に連れて行かれるのであろう。
4丁目付近で、ガイドからフリータイムの説明を受ける中国人観光客。
(おまけの話)
香港がもめている。ここ数週間で抗議デモは激しさを増している。
発端は「犯罪被害者の本土引き渡しを認める逃亡犯条例に反対」であった。
それがドンドンと過激化して、当初の目的から外れて来た。
天安門事件の再来にはならないだろうが、さて中国政府はどうする?
昔の香港は「100万ドルの夜景」と言われたが、今では東京の方が美しい。
私は香港には4回、行っている。最初は団体観光旅行だったと思う。
もうずいぶんと昔の話で、まだ香港は映画「慕情」の世界だった。
ジェニファー・ジョーンズとウイリアム・ホールデン共演の恋愛もので、その時に使われた音楽の歌詞「Love is a many-splendored thing ・・・」が良かった。
1955年に公開されたアメリカ映画「慕情」
その内の1回だけは仕事で行った。あれは1970年代だったと思う。
私の会社で製造した機械を納入し、試運転で行ったのである。
ビル全体が零細企業の工場団地で、納入した機械は大きくて搬入できず、ビルの外壁を壊してクレーンで入れたのには驚いた。
イギリスの統治下で、民主化など求める時代ではなかった。
こんな感じの工場アパートの4階に、外壁を壊して納入した。