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[2019.12.27]
■年の瀬になると
 
引退すると、現役の時と違い年末は途端に暇になる。 
しかも年末なんて忘れている。 
ところが薄い墨で印刷された葉書が届いて、知り合いの訃報を知ることになる。 
 
「喪中につき年末年始のご挨拶は失礼させて頂きます」と、例文通りの言葉がある。これで知り合いの連れ合い、両親などが亡くなったことを知ることになるが、今年は6枚も葉書を受け取った。 
この葉書で年末を知るとは、私も年をとったものである。 
 
「LANDEC(ランディック」の2020年カレンダー。 


次に感じるのは、有楽町の「ジャンボ宝くじ売り場」の1番窓口に行列ができるのを見て、「あー、年末なんだ」と分る程度である。今年は1等が10億円らしい。 
 
ハッキリ自覚するのは、北海道伊達市の不動産屋のランディクから恒例のカレンダーが送られて来た時だ。 
毎年12月の後半になると、忘れずに必ず送ってくれる。 
 
手帳だと思った(LANDECから) 
 
 
この会社のカレンダーはスタンド式で、いつも同じものである。 
ところが今年はそのカレンダーの他に手帳が付いて来た・・・と思った。 
 
良く確認したら、これは手帳型のメモ帳で、あの会社らしくないお洒落なものだった。誰かお洒落な若い女性が入社したのだろうと、勝手に想像している。 
 
開けたらお洒落なメモ帳だった(LANDECから) 
 
 
暮れはお歳暮が届く。しかし現役の時と違い親戚からだけである。 
私の方から親戚には伊達市の農家でブロガーとして「菜っぱ屋の農事だより」を書いているスガワラさんに、北海道の銘米「ゆめぴりか」を注文して送っている。 
 
「ゆめぴりか」は美味しい。 
新潟産の「コシヒカリ」より、断然美味しい。 
 
噴火湾特産の「ホタテ」(最近のホタテは少し小さい) 
 
 
それと忘れてはいけない物として、噴火湾特産の「ホタテ」がある。 
これは心の伊達市民として年会費を送り、カタログから希望のものを選ぶと年末になり送ってくれる。これも刺身も良し、フライも良しで、大満足である。 
 
伊達市で夏の間だけだが9年間もお世話になったので、品物を通して忘れないようになっている。そうでもしなければ、ボケて伊達市に滞在していたことも忘れてしまう。 
 
親戚からお歳暮「高山のリンゴ」 
 
 
現役の時は暮れになると、忘年会があった。 
酒を飲めない私は、「どうしても」という忘年会以外は欠席か代理の社員に行ってもらった。 
 
飲食店で酒を飲み大騒ぎをしているオヤジたちが楽しそうにしているのを見ると、実は私は羨ましく思っていたのである。 
それがいまではバカにするようになったのだから、人というのは環境でガラッと変わるものである。 
 
親戚からのお歳暮「鹿ノ子の詰め合わせ」 
 
 
ところが私にも1回だけ、忘年会があった。 
それはマンションのデジカメクラブの忘年会である。 
年のせいで酒を飲まない人が多いので、昼間に丸ビル35階のフランス料理店で行った。 
 
料金はランチメニューで、2800+サービス料+消費税で3200円くらいだった。最後にクリスマスの日に家族で寿司屋で忘年会をやって、今年も終りとなる。 
 
フレンチレストラン「AUXAMIS]のコース料理。 
 
 
(おまけの話) 
東京で暮れと言えば「上野アメ横」と、「築地場外市場」だろう。 
どちらもテレビニュースで、「暮れの歳時記」なんて言って買物客のインタビューなどを放映している。 
 
そこで私は近所なので、築地場外市場に様子を見に行ってみた。 
行った日は、暮れも押し迫ったある日の午前中だった。 
 
最近の場外市場は「食い物屋」だらけ。 
    
 
ところが最近は年末でなくても、常に混んでいる。 
大勢の外国人観光客が来るのも、その理由の1つである。 
東京に来る外国人観光客は、築地は外せないらしい。いまや定番コースとなっている。 
 
観光客が来ると、立ち食いの店が増える。するとまた観光客が増える。 
これでは堂々巡りで、プロや地元民は段々と行き難くなって来ている。 
 
荒巻鮭が売られると、暮れを感じる(最近は縄を使わないようだ) 
 
 
築地市場は日曜日と、時々、水曜日が定休日である。 
ところが場内市場が豊洲に引っ越したために、残った場外市場は水曜日も休まなくなった。日曜日もやっている店もある。 
 
みんな観光客を相手にしているからだ。 
築地市場はプロ相手の市場ではなく、いまや観光名所となっている。 
 
人だかりの中を覗いたら、「うに」と「ズワイガニ」の立ち食いだった。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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