■許容範囲
自分でも自覚しているが、年と共に許容範囲が狭くなっているようだ。
これは全てのことに関して言えると思う。
若い頃は気にならなかったことでも、今は気になるようになった。
忙しい現役の時には「無視していた」というのもあるだろうが、暇になり怒りの許容範囲が狭くなって来ているのだろう。
銀座5丁目から4丁目方面を見る。
友人のXさんは私より許容範囲が狭く、私に会う度に「色々なことに文句」を言っている。私が「そんなに怒るほどのことではない」と言っても、全く納得しない。
でも最後に「息子も橋本さんと同じことを言う」と言うから、まだ私は少しは軽症だと思っている。
「和光」(銀座4丁目)
私が気になることがいくつかある。
「歩きスマホ」は迷惑だ。向こうから来ても、スマホを見ながら歩いているので私の存在が目に入らない。
だから仕方なく、こちらが道を譲る羽目になる。
プラットホームでこれをやり、線路に落ちて電車に轢かれたバカもいる。
「GINZA SIX」(銀座6丁目)
男のピアス、女の鼻ピアス、若者のタトゥーは見るのも嫌だ。
「男のポニーテール」も気になる。
芸術家や若者ならまだ許せるが、引退したオヤジがこれをやるのは見苦しい。
髪型はまあ本人の自由だが、ジジイのポニーテールはなんだか貧乏ったい。床屋代を倹約しているなら、1200円のQBハウスに行って欲しい。
「サルヴァトーレ・フェラガモ銀座本店」(銀座7丁目)
「連れの女のハンドバッグを持つ男」も嫌だ。
ハンドバッグというのは女性のファッション・アイテムでもあるのではないか?
「優先席に平気で座る中国人」にも腹が立つ。
特に観光客だが、窓ガラスには中国語でも「優先席」の説明書きがあるから分からないはずがない。
ビアホール「ライオン」(銀座7丁目)
電話を掛けた時に「一寸、お待ち下さい」と言われ、延々と好きでもない音楽を聞かされて、しかも電話料金はこちら持ちというのも腹が立つ。
あまりに待たされると、こちらから電話を切る。
そして結局は用事が済まない。
気の利いた会社は、「こちらから掛け直します」と言う。
この場合はとても気分が良くなる。
「SHISEIDO THE STORE」(銀座7丁目)
昼飯はほとんどの場合、私は1人で食べる。
店の入口で案内嬢が「なん人さまですか?」と聞く。
私はこれに遭うと、「見れば私1人と分るだろう!」と言いたいが黙って指を1本立てる。
まだまだ色々と腹の立つことがあるが、こんなつまらないことに腹を立てているようじゃ、若者から嫌われるだろうなー。
でも今さら許容範囲は広がらない。
銀座8丁目から4丁目方面を見る。
(おまけの話)
私は余程のことが無い限りは、昼飯は外食にしている。
女房に昼飯の面倒を掛けたくないし、女房だって自由時間が欲しいに決まっている。
そうなると毎回のランチのことなので、「なにを食べるか?」で悩む。
馴染みの店でも続ければ飽きる。最近は1人前の量が多いと感じているが、昼飯抜きでは夕食までは持たないから困る。
博品館(左)とユニクロ(右)
それに「なにを食べるか?」は、ランチの値段も関係している。
私の昼飯の値段の許容範囲は「1500円」くらいまでだ。
たまにそれをかなりオーバーすることもあるが、時々ではなく滅多にない。
最低値段は門前仲町の蕎麦屋「天かめ」の「かき揚げソバ」(340円)である。昼は太ることを恐れて、なるべく「蕎麦」か「うどん」にしている。
銀座4丁目交差点から1丁目方面を見る。
良く行く店は「歌舞伎そば」、「俺の出汁」、「丸亀製麺」などである。でも時々は他のものも食べたくなる。そこでラーメンも入れる。
「幸楽苑」のラーメン、「日高屋」のタンメンなども食べる。
それに飽きると少し高めのランチで、1500円くらいとなる。
女房と出掛けると340円の「かき揚げソバ」というわけにもいかず、許容範囲を大幅にオーバーするが、それは女房には言えない。
銀座4丁目の「NISSAN ギャラリー」。