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[2020.02.01]
■「ボケ」と「ぼけ」
 
このブログでは、よく「ぼけ」とか「ぼけ老人」という言葉が登場する。今回は「ボケ」の話である。 
 
「ボケ」をフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみた。すると「木瓜」はバラ科木瓜族の植物。 
「呆け」は加齢や病気による脳の器質的障害とあった。  
 
花屋で買って来た小さな鉢植えのボケの木。(蕾がたくさん付いている) 


女房が花屋でボケの盆栽を買って来た。この場合は「木瓜(ボケ)」である。小金井に住んでいた頃は我が家にも植えてあったし、近所の庭のある家ではよく見掛けたものである。 
 
木瓜というのは面白い木で、花が咲くと白色とピンク色の花が同じ木に咲く。最初にこの木の花を見た時は驚いた。 
 
ボケ「雲の峰」という種類らしい。 
 
 
色の違う花が同じ木に咲くその理由は分からないが、なんとも不思議である。この咲き方を「源平咲き」と言うらしいが、源氏の白旗、平家の赤旗にその由来がある。 
 
源平咲きは木瓜の他に「花桃」や「椿」にもある。 
特に花桃は木も大きくなり、花が咲いた時は華やかである。 
 
4日目で蕾が膨らみ始めた。 
 
 
我が家の木瓜は1月7日に買って来た。その時は青い蕾が小さな木に沢山付いていた。それが3日間で蕾がかなり膨らんで来た。 
 
マンションは気密性が高いので、一戸建てよりかなり部屋が暖かいのが影響しているのかもしれない。山梨県の友人が「朝起きると、家の中で氷が張っている」と言っていたのには驚いた。 
 
7日目で1輪が咲いた。 
 
 
買った時には小さな植木鉢に花の種類を示す、プラスチックの札が差してあった。その札の文字を見て、私は笑ってしまった。 
 
そこには花の種類の「ボケ・雲の峰」と、その下に「日本ボケ協会」と書いてあったたのである。 
 
他人事ではあるが、これは「日本木瓜協会」とすべきではないか? 
間違って入会する呆け老人もいるかもしれない。 
 
「日本ボケ協会」の名札が可笑しい。 
 
 
マンションの自宅には庭が無いので、緑の植物が欲しくなる。 
そこで窓際に飾れる小さな植物を花屋で買って来ることになる。 
そんな小さな植物でも、我が家に潤いをもたらしてくれる。 
 
ここに引っ越して来た時に、友人達が沢山の胡蝶蘭をお祝いにくれた。 
その中の一番小さい胡蝶蘭が9年も生き延びていて、今年も花を咲かせた。 
 
8日目で5輪が咲いた。札の写真と違って、咲いたのは白色の花だけだった。 
 
 
我が家のボケは6日目の暖かい日に、1つの蕾が開きそうに大きくなった。そして7日目の朝になって、気が付いたら1輪が咲いていた。 
植物の観測なんて、小学校以来だと気が付いた。なんだか嬉しくなった。 
 
マンション住まいは庭が無いので、部屋の中の小さな自然でも感激できる。更に9日目になり、ボケは我が家で満開となったのである。 
 
11日目で満開になったボケの花の匂いを嗅ぐペッパー。 
 
 
(おまけの話) 
マンションの友人に言われた。 
「橋本さんは絶対にボケないよ。今もなんでも興味を持ち、毎日、外を歩いているんだから」。 
 
でも、安心してはいけない。彼は痴ほう症の専門家ではないのだから。 
私から見れば、彼は少しボケ気味である。 
 
ポインセチアと飾りカボチャ。 
 
 
他の友人だが、彼のお母さんは認知症で施設に入っている。 
親孝行な彼は、毎月1回は母を訪ねて施設に行っている。 
そんな彼に母が言った。 
 
「どちらさまか分かりませんが、いつも来て頂きありがとう御座います。さすがに彼もこの言葉には参るそうだ。でも親孝行なので、それでも施設に行くのは止めない。 
 
「ベゴニア」かな? 
 
 
ある本に精神科の医者が、ボケの判定に付いて書いていた。「昨夜の夕食に何を食べたか?」と聞いて、答えられるかどうか? 
私はかなり考えないと思い出せない。「でもこれはボケではない」とその医者は言う。 
 
「昨夜は夕食を食べたかどうか分からない」となると、これはボケだそうだ。その判定方法が正しければ、私はまだボケていない。 
 
9年目を迎えた長寿の胡蝶蘭。 
(左は1月11日、右は1月24日) 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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