伊達市地域生活情報マガジン『むしゃなび』へ ブログ★むしゃなび トップへ [今日:1] [昨日:1] [238] rss feed
[2020.03.06]
■身に余るグルメ
 
映画を見ていたら、マナーモードにしてある私の携帯電話のバイブ機能が震えた。そこで映画を終って外に出てから、携帯のメールを見た。 
 
そこには女房からのメールで、「T子さんが孫のインフルエンザの看病で、一二岐(いぶき)に行けなくなりました。キャンセルすると全額支払わなければならないので、代りに参加してくれませんか?」とあった。 
 
「揚げ出し胡麻豆腐」 


この店には今までに2度ほど行っているが、かなりの高級店である。 
ランチでも5000円もするので、昼飯はソバと決めている私には驚きの料金である。 
 
でも行っても行かなくても料金を支払うなら、行くしかないと決めた。 
 
「椀物」(白味噌仕立て) 
 
 
私は「行きます」と返信したら、女房から「良かったー」と返事が来た。そして翌日の昼に「一二岐」に行ったのである。 
 
中央区役所から数分の場所にある店は、細い路地を入ったところにひっそりと営業している。昭和通りを渡ったこの辺りはまだ住所は銀座なので、隠れ家的な小さな高級店がかなりある。 
 
「カツオのタタキ」 
 
 
地下に降りる入口には小さな行灯があり、そこに店の名前が書いてある。他には何も無いので、とても飛び込みで入れる雰囲気の店ではない。 
 
知らずに入って「一見さんお断り」と言われるか、ベラボーな料金を請求されて失神してしまう恐れさえある。 
 
「揚げ物」(魚) 
 
 
地下一階の店は白木のカウンターに7席、他に小さな個室が2つある。 
私は初めて個室に案内された。でも良かった。気兼ねなく写真が撮れるからだ。 
 
一緒に行った女房の友人のH子さんは食べることが趣味みたいな人で、クルージングが大好きである。船旅は美味しい料理が食べ放題だからではないかと、私だけが疑っている。 
 
「汁物」(魚)・・右下に金繕いの跡が見える。 
 
 
調理人が運んで来た料理が出て来る。料理が盛られた器が凝っている。 
中には「金繕い」をして、大事に使っている高価そうな器もある。 
 
和食は料理だけでなく器も楽しむので、お店は資本が掛かって大変だと思う。そこへ行くと、西洋料理は器が1種類だけで良いので楽である。 
 
「ご飯」(出汁巻き玉子、チリメンジャコ、みそ汁、香の物) 
 
 
料理人が出された料理の素材の説明をする。夫々の料理に手間が掛かっている。この店はミシュランで★1つなので、そこそこのレベルなのであろう。 
 
女房とH子さんは馴染み客なので、板長とも気楽に話をしている。 
私が行くような安い店は「馴染み客」にはなれないので、私はその方が気楽で良い。 
 
デザートは「ミカンの葛餅」。 
 
 
(おまけの話) 
以前に姉が「私の仕事の関係先の若い寿司職人が谷中に店を出した。1週間に3日だけ営業していて、3ヵ月先まで予約が入っている店に招待する」と言っていた。 
 
そして「予約が取れたら、誘うからね」と言っていたのである。 
でも「本当かな?」と思っていたので、私はすっかり忘れていた。 
 
谷中の寿司屋「松寿司」。店の看板は歴史を感じさせる。 
 
 
一二岐に行った夜に姉からメールが届いて、「次の日曜日に予約が取れた」と言った。そこで家族3人で住所を頼りに、千駄木駅近くの「松寿司」という店に現地集合した。 
 
店は古く祖父の代からの営業で、今は3代目で1人で仕事をしている。 
彼は他にはフードコーディネートの仕事をしていて、近所にスタジオも持っている。 
 
祖父が開業したのは「昭和15年」のようだ。 
 
 
店は白木のカウンターだけ8席で、メニューは無く「おまかせ」だけである。握りは小さめで、店主が握り刷毛で醤油を付けてからお客に手渡しする。お客はそれを手で受け取って食べる。この方式は初めてだ。 
途中で赤出汁、茶碗蒸しが出て来た。 
 
そして最後にケーキが出て来たのにはもっと驚いた。 
これは1月が姉の誕生日なので、それでオーナーが特別に用意したものであった。それにしても寿司屋でケーキを食べたのは、初めての経験だった。 
 
寿司を手渡されるので写真を撮れないし、店の雰囲気からも撮り難い。 
写真なんか撮ると「田舎者!」と思われそうだ。 
▼トラックバック(0)
このエントリへのトラックバックURL:
現在トラックバックの受信を停止中です
▼コメント(0)

▼コメントを書く...
*必須入力です
 「コメント」欄は日本語で記入してください。
 英字数字のみだと、コメントと見なさず投稿できません。
*お名前:
URL:
*コメント:
プロフィール
心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
ブログ検索
最近のスナップから
2月の山中湖 
 
丸ビル方面の夜景 
 
ラーちゃん