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[2020.03.16]
■築地本願寺のマンホール 
 
今回はお寺の話である。 
このブログではなるべく宗教や政治の話は載せないことにしている。 
このどちらも非常に個人的なことであると同時に、関係無い個人が立ち入るべきではないと考えているからだ。 
 
でも今回も宗教を褒め称えたり、勧誘の話ではない。 
(今回の写真は築地本願寺の各所にある動物と、その絵柄のマンホールです) 
 
築地本願寺と動物絵柄のマンホール。 
(そこに描かれた動物達は仏教がインド由来に関係しているらしい) 


今回はその禁を破って、私の菩提寺である「築地本願寺」の話である。 
私の実家の宗派は「禅宗」である。 
 
父親の葬儀の時に菩提寺の坊さんが来て、お経を上げている最中に貧血を起こして倒れてしまった。まだ独身で跡継ぎの若い坊さんだった。 
 
寺院内各所にある動物の彫刻・・・「牛」 
 
 
それから40年くらい経過して、母親が亡くなった時も同じ坊さんが来ることになっていた。ところが葬儀の始まる少し前に電話があった。 
 
そして「行く途中で交通事故を起こしてしまった。代わりの坊さんを行かせる」と連絡して来た。 
両親の葬儀の時の不始末が続き、私はすっかり坊さんを信頼出来なくなった。 
 
「猿」 
 
 
9年前にここへ越して来て少し経った頃に、女房から言われた。 
「今までの遠いお墓では、あなたの墓参りも出来ない。近くに築地本願寺がある。そこなら銀座に行く時に寄って行ける」。 
 
私は「なるほどー」と思った。 
今までのお寺に愛着が無かったので、すぐに宗派を変えて築地本願寺の門徒になりロッカー式だがお墓を買った。 
 
「獅子」 
 
 
本願寺は浄土真宗で、親鸞聖人が宗祖である。 
築地本願寺は京都の西本願寺の直轄寺院で、分院よりは格が上のようだ。この寺の住職にあたる宗務長はアメリカ留学でMBAを取得した。 
 
その後、コンサルタント会社を興して社長をしていたという、非常にユニークな経歴の持ち主の人である。 
だからやることが異色で、各地のお寺の経営指導もしているらしい。 
 
「孔雀」・・・鶏とばかり思っていたら、孔雀だった。 
 
 
私はこのお寺の門徒になったと言っても、特に宗教には関心が薄い。 
ただ、このお寺の企画するイベントがユニークで、時々、参加している。毎月最終金曜日には「ランチタイム・コンサート」で、パイプオルガンの演奏がある。 
 
銀座通りにサロンがあり、有料だが色々な教養講座がある。 
宗教色が無く、面白そうな企画の時は参加している。 
「落語」まであるのは驚き。 
 
イベントの案内看板。 
 
 
毎月16日は「親鸞の日」ということで午前7時から読経があり、それが終ると別室で「朝粥」の無料提供がある。これが楽しみで、時々、参加している。 
 
ところが前回の朝粥の時にテーブルに紙が置いてあり、そこには「3月で朝粥の提供は止めにします」とあった。 
 
どうやら経済的な理由ではなく、「働き方改革」を率先して行うために配膳係の女性の早朝出勤を止めたのがその理由らしいと分かった。 
経営コンサルタントが宗務長では、仕方ないかー。 
 
「象」 
 
 
(おまけの話) 
今までに全国の、色々なお寺に行ったことがある。 
伊達市に滞在中は、よく大雄寺に伺って奥村住職から色々と教えてもらった。また伊達市の友人達に早朝から集まってもらい、座禅会を開催したのも思い出深い。 
 
更に私の東京での趣味の仏像彫刻教室の先生と生徒達と一緒に伊達市に行って、仏像彫刻展を大雄寺の住職のご厚意で開かせてもらったこともあった。 
 
「八角菊くずし」 
 
 
特に思い出深いのはハワイのお寺「天台宗ハワイ別院」である。 
ひょんなことからハワイの天台宗のお寺の住職である荒了寛氏と知り合った。 
 
そこでまた仏像彫刻の仲間とオアフ島を訪れて仏像彫刻展を開いた。 
その節には荒了寛住職にはとてもお世話になった。 
 
荒 了寛和尚の書く「絵説法」 
 
 
彼の書く「絵説法」が私は大好きで、今でも大事に保管している。 
その後、何回か東京でお目に掛ったが、その後のことが気になりネットで調べてみた。 
 
すると残念なことに、2019年1月6日に亡くなっていた。 
91歳の大往生だった。 
 
住職はいつも早口で喋り、速足で歩く。相当に気が短かったようだ。 
私の好きだった人が1人、また1人と消えて行く。 
年をとると辛いことが増える。 
 
本願寺の紋章「下がり藤」 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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