■還暦後の人生の過ごし方
我が家に遊びに来たTさんが伊達に戻ってからお礼のメールを送って来た。 そのメールの中に『還暦を過ぎると持ち時間をいかに楽しく、たまには厳しく自分たちを鍛えるか腐心していますので、人生の先輩としてご指導下さいますようお願いします。』とあった。
確かに還暦を過ぎると、これは誰にでも関心のある課題だと思う。
特に引退すると、それは更に大きな問題として自分の前に立ちはだかる。
ただ、あまり難しく考える必要はないと思う。まして、『自分を厳しく鍛える』なんて必要は全くない。
それはもう卒業したのだから・・・・・。
一生懸命になにかに取り組んでいても、ボーとして過ごしていても、その内に同じように向こうからお迎えがやって来るのである。これだけは間違いない。
そんな中で私の経験から言える私なりの『還暦後の5ヶ条のご誓文』がある。
これは人によって違うので、良いか悪いかはTさんが自分で判断して欲しい。
1、金銭欲を捨てる。
2、怒らない。
3、健康第一とする。
4、他人を羨ましがらない。
5、自分のことは自分でする。
これだけ守れば充分に還暦後の人生を楽しめます。
特に大事なのが1番の『金銭欲を捨てる』でして、これにいつまでも囚われている限りは、決して還暦後の人生は楽しいものになりません。
金銭欲から解き放たれると、人間って心が自由になるのですねー。
(おまけの話)
5ヶ条の条件を守ると決めたら、あとは楽である。
今の自分に出来ることだけをして過ごせば良いのだから・・・。
ある日の過ぎて行くさまを書いてみたら、大したことはしていない。
雨が降れば、家の中からその雨の落ちて行く様をボーとして眺める。雨が止めば、庭に出て野菜の葉に付いた水滴を眺めてみる。
雨上がりのブロッコリー
冬だというのに、虫が葉っぱを食べているのを知り、『頑張ってるなー』と感心する。
そして、その朝にセットしてあった自動洗濯機の中の洗濯物を慌てて干す。
時間が余れば、歩いてお稲荷さんを見ながら隣町に友人を訪ねる。
お稲荷さん
帰りにはスーパーで女房に頼まれていた買い物をしてから帰る。夕方になり洗濯物を取り込んでから、本を読む。
暗くなって来たので、戸締りをしてから米をとぐ。
都内に出掛けている女房が帰って来たら、すぐに御飯が食べられるようにする為だ。
食事の時に女房と伊達の人達の話をする。
そして自室に引っ込んだ女房を見送り、自分はテレビで録画してあった映画を見る。
10時になったので、ひとりで風呂に入ってから歯を磨いて寝る。ただ、これだけのことである。
人生はあまり難しく考えると疲れてしまう。
なにごとも『これでいいのだ』と考えれば、かなり楽になる。
それが還暦後の人生の過ごし方である。
『どうですかー?判りましたかー? 伊達のTさーん。』