■最近の驚いた話
この年になると、あまり驚くことが無くなる。
長い人生で色々と多くの驚くことに接して来て、免疫が出来ているのだろうと思う。
それでも最近のことだが、驚く話を聞いた。
その話というのは、同じマンションに住む友人のXさん自身に起きた話だった。
クレーンに吊るされたように見える飛行機。
彼は昨年に高齢の母を亡くした。それに伴い、母の遺産の相続が発生した。遺産の中に都内のアパートがあって、母はその1階に住み、2階部分に3部屋の学生用の貸し部屋があった。
ところが厄介なことに、アパートの建っている土地は借地だった。
Xさんは葬儀も終ったので地主に挨拶に行こうと思っていた時に、地主の代理と称する弁護士から連絡があった。
東京タワーに突っ込むように見える飛行機。
その時の電話では、弁護士は高圧的に「もう長年に亘り安い時代で土地を貸して来たのだから、この際にアパートを解体し更地にして返してくれ」と言って来たのである。
その時に私はXさんから相談を受けたので、「それは駄目だ。アパートの建っている土地には借地権という権利があるので、返すなら借地権相当の金額をもらうべき」と言った。
そこでXさんも弁護士を頼み、地主と交渉をすることになった。
お寺の羅漢像。
ところが先方はこちらの弁護士を通さずに、直接、Xさんに電話をして来るようになった。その話を聞いたので、私はXさんに「先方の弁護士と、あなたは直接話しては駄目だ」。
「先方はプロであなたは素人なのだから、今後はこちらの弁護士に話してくれ」と突っ撥ねるように話したのである。
最近になって、またXさんと話す機会があったので、その後に付いて聞いてみた。
エスカレータの手摺(新型コロナウィルスが怖くて掴まれない)
すると新たな事情が分かったのである。Xさんは話下手なので、こちらからかなり突っ込んだ質問をしないと全体像が分かり難い。
分ったことは「地主はお寺」、「借地は戦後すぐの時から」、「当時は
3軒が並んで借地だった」、「現在は母の借地の1軒だけになった」。
「お寺の住職が代替わりした」、「アパートの出入りはお寺の門から」、「最近になって、借地部分を鉄条網で囲まれた」、「出口は細い路地だけになった」などである。
珈琲とロールケーキで250円は安い(私がたまに行くコンビニ)
借地を図面的に見ると、Xさんの相続したアパートだけがお寺の境内に突き出ているわけで、その土地の三方を鉄条網で囲まれたわけである。
しかも出口はお寺と反対側の、車も通れない細い路地だけである。
そんな時にXさんの弁護士から提案があり、弁護士の顧問先の不動産会社の社長と面談することになった。そして思い掛けない提案があり、解決の灯が見えて来たのである。
パン屋「ジョアン」のイチゴシリーズのパン。
その提案は「不動産会社がその借地権付きのアパートを買い取る」、そして「今後はその会社でお寺と交渉する」、「1階部分をリフォームして
3部屋にすれば、利回りが今までの2倍になるから採算的には十分に商売になる」。
「裁判になっても勝てる」、「先方の弁護士は裁判になれば勝てないと分かっている」、「素人のXさんだから、脅かせば立ち退くと思ったのだろう」と言ったようだ。
先方の弁護士も商売とはいえ、アコギなことをするなー。
日比谷のゴジラがマントを羽織っていた。
(おまけの話)
こんな話を聞くと、伊達市の不動産業のL社のKさんを思い出す。
彼は真面目で、常にお客のことを考えて営業をしている。それで地元でも信用を勝ち取っている。
不動産屋というのは、外国でもあまり評判は良くない。その代表がドナルド・トランプだろう。私も現役の時は会社経営をしていたので、不動産に付いては色々な経験をして来た。
また相続も2回、経験しているので、Xさんの相談にも乗れたのだと思う。
「テッド・バンディ」・・・★★
(新型コロナウィルスのせいで、映画館に行けないのが辛い)
ところがXさんの話に、どうしても腹の虫が収まらないことがあった。
それはXさんが弟と2人で、まだもめ事が起きる前にお寺に相続の挨拶に行った時の話である。
玄関を入って案内を乞うと、住職が奥さんと2人で現れたそうだ。
そして開口一番、「そこに座れ!」と言ったのだそうだ。
「ハスラーズ」・・・★
「座れ」と言った場所は、なんとコンクリートの三和土(たたき)の場所だった。驚いたXさん兄弟は、それでも住職の言葉に従い胡坐を組んで三和土に座ったそうだ。
上から「なんだかんだ」と言うのを聞き流し、適当なところで帰って来たそうだが、Xさん兄弟が住職の命令に従ったのが腹立たしい。
そんなことをするから、弁護士も高圧的になったのだろう。
「仏の教えを説く」坊主にも、こんな非常識な男がいることを知って坊主と付き合おう。
「男と女」・・・★★★