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[2020.03.10]
■ベトナム人に教わる新名所
 
このブログに時々、登場するベトナム人のハンさんからメールが来た。 
 
「次の土曜日に仕事が無いので、私が行きたい場所があるのですが、一緒に行ってくれますか? 私は28日にベトナムに戻ります」とあった。 
そして行きたい場所のURLが添付されていた。 
 
目黒川は3月後半の花見の時期は大賑わいになる。 


そのURLを開くと「STARBUCKS RESERVE ROASTERY TOKYO」が出て来た。「スターバックス」は知っているが、「スターバックス・リザーブ・ロースタリー」となると私が初めて聞く名前だった。 
場所を調べると中目黒で、これも私にはあまり縁の無い場所だった。 
 
隈研吾氏設計の「スターバックス・リザーブ・ロースタリー」 
(2019年2月完成オープン) 
 
 
正午丁度に中目黒駅の改札口を出たところで、ハンさんと待ち合わせた。少し遅れてやって来たハンさんは「中野に寄って、NIKONのレンズを買って来た」と言う。 
 
詳しく聞いたら「中古のレンズで10万円だった」と言う。 
ベトナムの普通のサラリーマンが4~5万円の給料の世界なので、これは日本人にすると40万円くらいの買い物に相当する。私は驚いた。 
 
3階から見下ろした1階の様子。 
 
 
中目黒駅から歩いて10分くらいで、スターバックス・リザーブ・ロースタリーに着いた。場所は目黒川の横で、そこで気が付いた。 
以前に私はここへ桜の写真を撮りに来たことがあった。 
 
東京では有名な目黒川の桜の場所だったのである。 
建物は4階建てで、設計は隈研吾氏で、彼独特の木を豊富に使ったデザインだった。 
 
巨大なサイロのようなパイプが店内で目立つ。 
 
 
隈研吾と言えば、東京オリンピックのスタジアムの設計で有名である。 
私の家の近くにも、2件の彼の設計した建物がある。 
 
入口に向ったら係の女性が「隣の建物で整理券を発行していますから、それを受け取り番号をお呼びしたら中に入って頂きます」と言った。 
 
1階から4階まで突き抜けたコーヒー豆のサイロ。 
 
 
たかがコーヒーを飲むだけなのに、整理券とは驚く。 
仕方なく整理券をもらい、10分ほどして呼び出されて店の中に入った。 
店に入って驚いた。 
 
4階までの吹き抜けで、真ん中より少し右に4階まで突き抜けたサイロのような銅色の太い丸い巨大なパイプが立っている。 
そしてそれを取り巻き、コーヒー豆の搬送用のパイプが見える。 
 
1階から2階に上がる階段にはコーヒーカップが埋め込まれていた。 
 
 
1階でケーキとコーヒーを注文し、それを受け取って階段で4階まで行き席に座った。コーヒーが特に変っているわけでもないが、コーヒーとケーキで1600円もした。 
 
しばらくハンさんと話をして、1階に降りたら、サイロの周りに人だかりがしていた。近付いたら焙煎が終った豆が出て来るところだった。これはショーとしては面白い。 
 
ベトナム人に私の知らない情報を教えられたが、帰ってから女房に聞いた。流行りものを良く知っている女房もここは知らなかったので、私は少し安心したのである。 
 
巨大な焙煎機から出て来る焙煎済のコーヒー豆。 
 
 
(おまけの話) 
スターバックス・リザーブ・ロースタリーを出て、駅の近くでラーメンを食べた。そして渋谷に出て、かの有名なスクランブル交差点の写真を撮ってから原宿に向かった。 
 
ハンさんは「原宿」が何か知らなかったので、若者の人気スポット「竹下通り」を案内した。クレープも知らなかったし、若者向けに奇抜な衣装を売る店にも驚いていた。 
 
原宿のクレープ屋に驚くハンさん。 
 
 
竹下通りを抜けて原宿駅に出てから、明治神宮に案内した。 
駅を挟んだだけで、左右でこんなにも違う世界があることに驚いている。 
 
神社とお寺の違いも良く分らないので詳しく説明したが、彼の日本語能力でどこまで理解したかは不明である。新コロナウィルスの影響か、明治神宮も人出が少ない。 
 
明治神宮に奉納された日本酒の樽に驚くハンさん。 
 
 
本殿の前に行ったら、丁度、結婚式を挙げるカップルが神主に引率されて目の前を進んで行った。ハンさんには良い経験だったようだ。 
ただ神社と結婚式の関係が分からなかったようだ。 
 
ベトナムでは古いものが残されていないので、日本では歴史的な遺産が多く残されていることに驚いている。ベトナムに帰る前に、なんとか私と一緒に桜を見たいと言って、この日は別れたのである。 
 
明治神宮での挙式の行列に驚くハンさん。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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