■便りの無いのは・・・。
昔から「便りの無いのは良い便り」と言われている。
しかしこれは昔の話で、現在ではそれが詐欺師に悪用されてしまっている。
それは「オレオレ詐欺」で、全然、連絡もない息子や孫から久し振りの電話をもらった老婆は、嬉しいあまりに騙される。
これで分るように、「便りの無いのは、良い便り」ではないのである。
東京都の漫画デザイン・マンホール各種。
現在のような高齢化社会では、「便りの無いのは悪い便り」である。
それを実感するような経験が、最近の私に起きた。
マンションの友人のXさんは年老いた女房の介護をしている「老々介護」である。その合間を縫って、私の主宰しているデジカメクラブの会合に顔を出す。
女房の介護で外出もままならないXさんは、息抜きのためにほとんど毎日のようにマンションにあるカフェで午後の2時間を本を読んだりして過ごしている。
時々、私も暇な時はカフェに顔を出し、Xさんの愚痴を聞いている。
どこかで誰かに愚痴でも言って、積もったストレスを吐き出さないと参ってしまう。
Xさんは無類の甘い物好きなので、私は出掛けた時には和菓子を買って来て、カフェで彼と一緒に食べる。その時は出先から、携帯メールで時間の打ち合わせをする。
いつもすぐに返信をくれるXさんが、どうしたことか返信が無い。
家に戻って電話をしたが、いくら呼んでも出ない。
翌日にPCメールを出したが、それにも返信が無い。
そこで自宅の電話に掛けてみた。しかし呼び出し音は聞こえるが出ない。翌日になり、また携帯メールを送信したが返信は無かった。
そこでカフェに行って「最近はXさんは来ていますか?」と聞いたら、「全然、来ていません」と言われたので、驚いた。
どうしたのか、心配になった。
その話を更に2日後に、デジカメクラブのYさんに話した。
するとYさんはXさんの携帯に電話をしたそうだ。
しばらくしてショートメールで、「入院しています。詳細は退院後にお知らせします」と返信が来たとYさんから私に連絡が来たのであった。
新コロナウィルスの感染で入院したのなら、病院から私に「濃厚接触者」として連絡があるはずだから、コロナではないだろうと思う。
その後、病院から電話があり、「集中治療室から今日、出た。人工透析の必要ありと医者から言われ、しばらく入院しなければならない」と聞かされた。
老々介護で世話している人の方が入院してしまったら、どうなるのだろう? 他人事ながら、誰でも「私は無関係」とは言えない。
いずれにしても、後期高齢者は「便りを欠かさないようにしなければ、死んだと思われる」。
教訓「便りの無いのは、悪い便り」。
(おまけの話)
今回の添付の画像は、東京都が計画して設置した「デザイン・マンホール」である。
東京都の説明によると「アニメ関連産業が集積する東京には、アニメ・マンガ関連の観光資源が数多く存在しています」
「また、都内はもとより、全国ではデザインマンホール蓋が注目されており、デザインマンホール蓋を巡る観光振興が話題を集めています」
千代田区神田駿河台1−3
「東京都では、今年度から区市町村と連携し、アニメ・マンガ・ご当地キャラクター等を 活用したデザインマンホール蓋の設置に取り組んでおり、年度末までに設置が完了する 予定です」とある。
このデザインマンホールは以前に「東京五輪デザイン・マンホール」というタイトルで、ブログにも書いたことがある。東京都は財政が豊かなので、色々な企画を実行している。
千代田区神田駿河台1−1
今回のアニメデザイン・マンホールは、東京都の17の区部と市部に113枚を設置する。遠くは「あきるの市」、また私の育った小金井市にも5枚が設置されている。
私は実物を見るために、手近なところで千代田区の設置場所を見に行った。(中央区には無い)場所は御茶ノ水駅から歩いてすぐの駿河台なので、多くの大学の前だった。
新コロナウィルス騒動の最中に、私がこんな「不要不急」のことをしていていいのか?
千代田区小川町3−20−4