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[2020.04.27]
■武漢ウィルス(28)・・・人のいない築地市場 
 
女房が「築地市場に買い物に行くので、荷物係で一緒に行って!」と言った。この日は小雨の月曜日で、気温も低く寒い。 
 
本当は行きたくなかったが、ここで断ると後が怖い。 
そこで気持ち良くではないが、笑顔で「いいよ」と返事をした。 
 
都道2号線の側道を行く。 


私は運動をしたいので、都道2号線の右側の側道を歩いて行くことにした。築地場内市場の跡地では、本来の計画道路である都道2号線の地下化の工事をしているようだ。 
 
小池都知事も運の強い女で、東京オリンピックが1年延期になったお陰で都道2号線の地下化が完成して、彼女の汚点が消えてしまうかもしれない。 
 
築地場内市場の工事中の壁には「原爆マグロ」の碑が貼ってある。 
 
 
築地市場が見えて来たが、以前と違って買物客や観光客が見えない。 
先ずは「鮭専門店」に行き、塩鮭を買う。ここの鮭は私のお気に入りである。 
 
この通りには全くお客の姿が見えない。 
次に夕食の為に、すき焼き用の肉を買う。 
A5ランクの牛肉を、以前よりかなり安く売っている。 
 
築地場外市場の入口。 
 
 
通りを歩くと、店の者が遠慮がちに私達に呼び込みをする。 
「観光客じゃないな」と分かっているようで、ただ見ているだけの店もある。 
 
なにしろお客より、店の人の方が多いのである。 
多分、店は一部の歴史ある店を除いて、多くは賃借だろうと思う。 
 
市場の通路にはお客は誰もいない。 
 
 
家族経営の店はまだいいが、店員を雇っている店は大変だ。 
家賃、人件費、電気、ガス、水道、車、他など、毎月かなりの出費があるはずだ。 
 
苦しいからといって店員を辞めさせたりすると、コロナ騒動が終った時には新しく店員を雇えないだろう。今回のコロナ騒動は天災みたいなものだから、誰を恨んでいいかも分からない。誠にお気の毒である。 
 
こちらの通路にもお客はいない。こんな光景は初めて見た。 
 
 
誰もいない通路を進み、野菜を買った後に鶏肉専門店の「鳥藤」に行く。ここで予約しておいた「ワンコイン弁当(500円」を引き取る。 
この店も売り上げ減をカバーするために、TAKEOUTを始めたのであった。 
 
この弁当をTVで取り上げていた。TVにすぐに影響を受ける私は、「珍しもの好き」ということもあり、事前に電話で予約しておいたのである。 
 
「鳥藤」のワンコイン弁当(5種類ある) 
500円なら納得の内容と味だった。 
 
 
最近の夕方のTVニュースはショー化していて、昔は15分程度だったニュースの時間が1時間半にもなる。だから、こんなどうでもいいようなことも取り上げないと時間が潰せないのであろう。 
 
その上、ニュースは制作費が安いのだと思う。 
私の子供の頃はニュース映像は映画館で、本編の前に見たものだ。 
築地の話が変な方向へ行ってしまった。 
 
珍しく買い物客がいると思ったら、私の女房だった。 
 
 
(おまけの話) 
築地市場をブラブラと歩いていたら、急に「消毒液」を思い出した。 
最近はどこでも手に入れることが出来ず、みんな困っている。 
 
魚屋の前の金物屋に差し掛かり、「もしかしたら?」と思った。 
店に入り、暇そうにしている高齢の主人に聞いてみた。 
 
築地の名物社長の「すしざんまい」は5月6日まで休み。 
 
 
私 「消毒液はありますか?」 
主人「あるよ。これです」 
私は「いくらですか?」 
主人「750円」 
 
ネット通販よりかなり安い。それを1本買って、家に帰った。 
女房が私の姉とLINEでやり取りする中で、この話を知らせたようだ。 
 
すき焼き用の肉を買った店。 
(肉の照明は赤くして、美味しそうに見せている) 
 
 
すると姉から「私は是非とも欲しい。買ってくれ!」と連絡があった。 
そこで金物屋に電話したら「6本ある。朝は6時から」と言われた。 
 
仕方ないので、また翌日、築地市場に行って6本買って帰った。 
そして梱包をして、宅急便で姉に送ったのである。 
暇人の私だが、なぜか自分から忙しくしてしまう。 
 
居るのは店員か、宅急便の配達員だけ。 
以前は「3蜜」の内の「2蜜」(密集、密接)があったのに。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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