■武漢ウィルス(29)・・・・ゴーストタウンの銀座
また夕方のTVニュースで「今日の東京都の感染者数」を発表している。
4月19日、20日と順調に減って来ていたので、21日は2桁になるかと期待したのに123人に逆戻りだった。
22日は132人に増えてしまった。
23日134人、24日161人、25日103人、26日になって、やっと72人に減った。27日39人、28日112人となり、ピークは過ぎたか?
築地のビルの窓磨き(危険な割には、それほど報酬は高くないそうだ)
築地場外市場で買った消毒液を、どうやって姉に渡すか問い合わせた。
すると「11時に銀座の和光前まで歩いて行くから、そこで受け取る」と連絡が来た。
そこで私も運動の為に、歩いて銀座まで行くことにした。
天気の良い日で、歩いていると気持ちが良い。
歌舞伎座は4月は公演休止、5月公演も未定。
勝鬨橋を渡り、左手に築地場外市場を見ながら歩く。
いつもは入店待ちの人の絶えない寿司屋の前を通ったら、お客が誰もいない。
その先の市場の通りを見ても、観光客は誰もいない。
そうだ、この日は市場の定休日の水曜日であることを思い出した。
歌舞伎座御用達の木挽町「辨松」は力尽きて閉店。
歌舞伎座の向かい側を歩いていたら、辨松の店に貼り紙が見えた。
そこには「歌舞伎と共に今に伝える江戸の味を信念に152年、多くのお客様にご愛顧いただきましたが、諸般の事情により4月22日を以て閉店いたしました」と書いてあった。
歌舞伎座が公演自粛をした為に、経営が成立たず、無念の閉店となったようだ。残念なことである。
銀座4丁目交差点は「ゴーストタウン」(数寄屋橋方面を見る)
銀座4丁目交差点に着いたら、まるでゴーストタウンのようだった。
安倍首相も小池都知事も「外出を80%、少なくとも70%減らして欲しい」と言い続けているが、この日の銀座は90%以上の削減である。
デパートはみんな閉店、店も開いているところは殆ど無い。
「あんぱん」の木村屋が、なぜか開いているのにビックリした。
「和光のショーウィンドー」
(人が入らない写真を撮れることは珍しい)
和光前で姉夫婦に会って、消毒液を手渡す。「こんな時だから・・」と喫茶店にも入らずに、立ち話で分れた。私は自分の朝食のパンを買うために、有楽町駅前の「イトーシア」に向かう。
ところが、ここも全館休店だった。
しかたないので元へ戻り、三原通の「俺のパン」で食パンを買う。
銀座4丁目交差点から、京橋方面を見る。
こんな状況が続いたら、耐えられる企業は多くは無い。
特に力の弱い零細のレストランなどは、家賃だけで参ってしまう。
中小企業の経営なんて、タイトロープを渡っているようなものだから、いつ奈落の底へ落ちるか分からない。
せめて老舗と言われる店だけは、残って欲しい。
コロナの終った後の世界は、どうなっているのだろうか?
大通りから横に入ったら、「ハナミズキ」が咲いていた。
(おまけの話)
コロナ騒動で、「辨松」以外にも私が利用していた銀座の店が閉店になった。また口には出さないが、かなり経営不振と思われる店もある。
現在でも多くの銀座の店が、自粛で閉店中である。
銀座の家賃は高い。閉店中でも、家賃は支払わなければならない。
いつも賑わっている有楽町駅前も、閑散としていた。
自社物件の店はほとんど無いと思う。政府の持続化給付金が出るが、それもわずか100万~200万円である。
地方の店なら大助かりだろうが、銀座では無理だ。
自粛がいつまで続くか分からないので、経営者は期限の分からない我慢には耐えられない。自分の責任でもないのに、こんなことで店を閉めなければならないオーナーに同情する。
わざわざ「ITOCIA」へパンを買いに行ったら、閉館だった。
経営者はサラリーマンと違い、経営破綻をすれば自宅を含め全てを失う。若ければやり直しも出来るかもしれないが、高齢者ならもう人生が終りだ。コロナウィルスで死ぬ人もいるが、経営破綻で死ぬ人もいる。
当り散らしたい気持ちも分かるが、どこへ文句を言えば良いのか分からない。最近の私は、「あの時、引退して良かった」とシミジミ思っている。
都バスの運転手の後ろの席は「使用禁止」。
後ろから「くしゃみ」でもされたら大変だから?