■武漢ウィルス(32)・・・・知りたい情報
外出自粛が続いている。
引退した私の困り方なんて、現役の人達から比べれば大したことではない。
「テレワーキングをしろ」と小池都知事は言うが、我々の毎日の生活を支えてくれている現場で働かざるをえない人達はどうするのか?
それにしても「テレワーキング」などと言わず、「在宅勤務」と言えばジジババでも分かる。
(今回の写真はコンクリート・ジャングルの月島界隈の路地に咲く花)
私の身近なところでは、マンションの管理会社の下で働く人達がいる。
よく目にする人達にはコンシェルジュ、清掃員、保安員がいる。
裏方にはゴミ処理、エレベーター管理、駐車場管理、コントロールセンター員などだ。この人達はテレワーキングなど出来ない。毎日、コロナウィルスの危険を感じながら働いてくれている。
小池都知事は「25日から5月6日の大型連休までを"ステイホーム週間”として、都民や企業に対し自宅にとどまるよう促す」と発表した。
毎日夕方にテレビに登場して「今日の東京都の感染者はXX人でした」と発表する小池都知事は、毎日、模様の違う大きなマスクをしている。
どうしても、安倍首相のマスク姿と比べてしまう。それにしても小池都知事は記者会見の発表の時に、カタカナ英語が多過ぎる。
話がそれてしまった。「私の知りたい情報」だった。
1、自粛をしているのに、なぜ感染者数が止まらないのか?
2、ウィルスの専門家であるべき医療関係者が、なぜ感染しているのか?
3、院内感染がなぜ続いているのか?
4月24日には「内閣官房コロナ対策推進室の職員が感染した」というから驚いた。
まだ今ほどは大きな問題となっていなかった頃で、私も実は他人事だと思っていた時期のクルーズ船のダイヤモンド・プリンセス号の時の話である。感染者支援に派遣された自衛隊員は延べ4900名もいた。
彼らは感染症の専門家ではなかったが、ウィルスに汚染された船内で46日間も働いたのに、1人も感染者を出さなかった。
どうしても、それと現在を比較してしまう。
私の知りたい情報はまだある。
感染ルートも知りたいが、最近は「不明」が50%以上もあるようで難しくなった。それなら代わりに、感染者の所属するグループを知りたい。
感染者を次のようなグループ分けをして、発表して欲しい。
・サラリーマン、主婦、学生、現場作業者、販売業、飲食・サービス業、高齢者、医療関係者。
どのグループに所属している人に感染者が多いかが分かれば、それぞれのグループの人達は今よりもっと用心するに違いない。
外国の話題で驚くのは、スウェーデン政府は「なにもしない。感染者が増えて、一定の人数を越えて集団免疫が出来れば収まる」という政策を取っている。
【スウェーデンの感染者数】(5/01現在) 2万1092人、死者数 2586人
スウェーデンは未開の国ではない。
もしかしたら、我々はコロナウィルスを恐れ過ぎているのではいか?
相生橋の下のテラスには「つつじ」が咲き始めていた。
(おまけの話)
ホーチミン市に住むTさんから、メールが届いた。
「ご依頼のHCMの写真の件、遅くなり申し訳ございません。
添付写真はHCMのタンビン区の通勤時間(朝7時ごろ)の写真です。
人とバイクは、普段より3分の1くらいに減ったようだと感じました」
(写真はTさん提供)
外出自粛後の道路のバイク。
(手前右が私が3ヵ月間、滞在していたホテルのある方向)
「ちなみに、ベトナムは4月1日から外出自粛や、感染接触者の隔離などを徹底することによって、感染拡大を止めました。
具体的は、ベトナム全国ではこの5日間、HCMでは10日間ぐらいの間で感染者はゼロになっております。
但し、今後は外出自粛などを止めると、感染が拡大される恐れがありますので、真剣に少しずつ外出自粛などを緩めるという意見が出ています」。
道路の向こうに見える立体交差まで、なん度も歩いた懐かしい道だ。
(36度の気温の中を、ホテルから30分かけて汗をかきながら歩いた)
Tさんは日本の大学を出ているだけあって、メールの内容で現状が良く分る。日本に来ている実習生や、HCMの日本語学校の先生とのメールのやり取りではこうはいかない。
でもその分、クイズを解くような文章を楽しめる。
でも正確な情報は、やはりTさんに頼るのが正解だと思う。
生徒を連れてバインセオを食べに通った道だ。
懐かしいなー。この風景!
【ベトナムの累積感染者数 270人、死者 0人】 (5月01日現在)