■誕生日はいつまで目出度いか?
3月16日に誕生日を迎えた。なんと67回目である。 自分で驚いている。
私のオヤジの亡くなった年を、もう11年も通り越してしまった。
パソコンには誕生祝いのメールが沢山届く。
殆どが企業からのものだ。
色々なサイトにメンバーとして登録してあるからで、これは自動的に送信される義理メールである。
だから、嬉しくもない。
午年生まれ
そんな中で伊達の友人達からもメールが届いている。
これは義理ではないので、少し嬉しい。
でも、なぜ知っているのかなー?
そこで、『誕生日はいつまで目出度いか?』を考えてみた。
生まれてから中学生か高校生くらいまでは嬉しいに違いない。これは親も嬉しい。
『よくここまで育ったなー』という感慨も伴う誕生日である。
大学生になると親はもう関心が無い。本人はガールフレンドなどが出来るので、彼女と一緒に祝うので嬉しいだろうと思う。これが社会人になっても続く。
結婚して子供が出来ると、これを行事として祝うので、嬉しい振りをする。
子供が独立してしまい、自分も仕事からも引退して夫婦2人だけになると、今度は子供が祝ってくれるようになる。
でもこの時期は老化が始まっているので、そんなに目出度くない。私はいまそんなところに居る。
これが後期高齢者と言われる75歳を過ぎると本当に目出度いのかもしれない。
でも、その時はボケもなく、元気でなければ目出度くはない。最後まで誕生日を目出度いと感じて生きることは、本当は難しいことなのである。
(おまけの話)
女房と娘が私の誕生祝いをしようと提案してきた。
そこで六本木の中国飯店に食事に行くことにした。
女房は私の為にかなり奮発して、コース料理を注文してくれた。
中国飯店
私の好きな『フカヒレ・スープ』、『黒酢の酢豚』、『北京ダック』も入っているコースで、しばらくお目に掛からなかった豪華メニューのお友達である。
フカヒレスープ
この店はいつも混んでいたのに、最近の不況の影響か、客はまばらだ。
それがどういうわけか、帰りに店からお土産に中華饅頭をもらってしまった。
『これはいい客だ。これからも来るだろう。この際は中華饅頭でもプレゼントして、常連になってもらおう』と考えたのかもしれない。
食事の後は近くの娘のマンションでシフォン・ケーキに紅茶を予定していた。
ところが中華料理を食べ過ぎたのか、もうケーキが入る余地が無い。
シフォン・ケーキ
年をとるというのは、こういうことなのだ。
来年の誕生日には、もうコース料理も多過ぎるようになっているかもしれない。
75歳までは誕生祝いをパスしようかなー。