■畑の宝石箱
伊達の農家のSさんから提案があった。 『お伊っ達パックの新バージョンとして、ジャガイモとカボチャの詰め合わせを作った。それを東京の橋本さんの友人達に売れないか?』というものであった。
『物が売れるか、売れないか』は多分に生産者よりは販売者の力によるところが大きい。
良い商品でも、取り扱い手数料が少ないと、販売店は熱心に売らない。
あまり感心できない商品でも、マージンが多いと店は売る。
これが世の中の仕組みである。
畑の宝石箱
ところで、『畑の宝石箱』は売れるか?
その道理で行くと、私のマージンがゼロであるから売れない筈だ。
とりあえず、私は写真を撮り、説明文を書いて友人達50人くらいにメールで送信した。
私は引退と同時に経済活動を止めたので、お金には関わらないようにしている。
ただ、伊達の農家の経済を少しでも助けたいだけである。
このまま行くと、日本の農業は壊滅するかもしれない。
ただ安いという理由だけで外国産の野菜を買わず、安全で新鮮な国内産の野菜(特に伊達産)を買えば、農家も元気になれるのです。
それにしても、『畑の宝石箱』というネーミングはSさんが考えたのかどうか分からないが、あのゴツイ農家のオヤジには似合わない。
それを送信する私も少々恥ずかしいなー。
*畑の宝石箱の中身。
1、ジャガイモ(北あかり、ワセシロ、洞爺、レッドアンデス)
2、タマネギ(北はやて)
3、カボチャ(栗味)
4、詰め合わせ野菜の説明書
説明書
(おまけの話)
物を売ると代金の回収をしなければ、売ったことにならない。
私の現役の時は取引が手形であったので、手形が期日に落ちるかどうかはいつも心配であった。
特に継続的な取引の場合は金額が大きくなる。
一番大きな不渡り手形は2630万円であった。
それに近い金額は何回か引っ掛かった。
その時は本当に腹が立つ。
そんな会社に売った自分にも腹が立つ。
畑の宝石箱は現金取引であるから、そんな心配はないと思う。
しかも私と女房の友人達に買ってもらうのであるから、いざとなれば私が支払うようになる。
そうならないように、『皆さん、確実に支払ってねー』。