■走り去って行ったマフラー
仏像彫刻教室の有志と先生の10人で新年会をやった。 場所は我が家からは遠い、栃木県鹿沼市の古峯神社であった。
古峯神社とは初めて聞く名前だが、由緒正しい神社であるらしい。
東武線の浅草駅から新鹿沼駅に出て、そこからバスに乗る。現地集合なので、早目の9時に家を出る。
折角、早く出たのだが、それがかえって災いの元となるのである。その事情は『おまけの話』で・・・・。
古峯神社の天狗
古峯神社の御祭神は、神話の世界の日本武尊(やままとたけるのみこと)だというから驚く。
ここは大きな神社で、駐車場がもの凄く広い。
係の人達もサービス精神旺盛で、商売熱心さを感じる。
その日は精進料理の夕食を食べてから、先生の部屋に集まり、遅くまで仏像談義であった。
翌日は午前7時から本殿で正式参拝を行う。
他の神社と違って、ここは参拝する場所が建物の中で、畳敷きである。
これは初めての経験だ。500人は入れそうだ。
古峯神社本殿
参拝後は朝食となる。朝食会場に行って驚いた。
なんと畳敷きで、216畳の広さの中で、我々10人だけの食事だった。
人はあまりに広い空間に置かれると、落ち着かないものである。私には広くても、6畳間くらいが合っている。
126畳敷きの朝食会場
(おまけの話)
東武線の浅草駅から11時30分発の特急に乗ることになっていた。
そこで車内でお弁当を食べようと思い、デパートの地下で横浜の崎陽軒のチャーハンを買う。
チャーハン弁当
駅の電光時刻表を見ると、私の乗る電車は4番線から発車することが分かった。
そこで4番線プラットホームへ行くと、既に始発電車は入っていた。1号車の5列目の窓側に座り、買ったばかりの弁当を開けようとした。
その時である。電車が動き出した。20分も早い。
『えー、どうしたの?、最近の日本の電車は時刻表通りじゃないの?』と、私は頭が混乱してしまった。
丁度、通り掛かった車掌に聞いたら、この列車は1本前の列車だと言う。
古峯神社の烏天狗
慌てて、次の北千住駅で降りて、次に来る私の乗るべき電車を待った。そこで気が付いた。
慌てていたので、電車の網棚にマフラーを置き忘れてしまったのである。
新鹿沼駅で事情を話したら、『1号車5列窓側のマフラー』は見付かって、翌日に私が家に帰るより前に着払いで届いていたのである。
ボケたくないなー。