■テレビから時報が消えた
テレビから時報が消えたのに気が付いていましたか? これは地上波デジタル放送になってからの現象である。
NHKテレビを見ていると、決められた時間に画面に時計が現れて、秒針が進んで行って正午になると、長針と短針が合わさるというのが、なんともいえず安心出来て良かった。
『人は時間で動いているんだ』ということが再確認された。
正午
これが無くなった理由は、放送のデジタル化によるコンピューターの技術上の問題と言われている。
でも、万能のコンピューターを信頼している私としては、これはどうも怪しいと思っていた。
それでもどうにも分からないままでいたら、ある日のことである。思い掛けないところで、その原因が分かったのである。
それは苫米地英人著作の『FREE経済学入門』という本の中に書いてあった。
FREE経済学入門
その本によると、時報が消えた理由は地上波デジタル放送の為のソフトウェアーがMPEG2というもので、アメリカ製のものだそうだ。
そのソフトのせいで、我々が見ている画像は現実より3秒遅れて画面に現れているのだそうだ。
だから、特にスポーツ番組は実は実況中継と言いながら、我々は3秒遅れの現実を見させられているのである。
そこで時報を従来通りに放送すると、例えば正午の時報は12時00分03秒となってしまう。
これでは困るので、時報を止めたのだそうである。
(おまけの話)
ここからが本題である。
著者が本の中で書いているところによる、それはソフトを変えれば回避出来るようである。
それが出来ないのは、その裏にアメリカの世界戦略があると言う。
アメリカでは日本より遅れが多く、それは7秒だという。
それだけの時間があれば、放送の検閲が出来るということも関係があるらしい。
検閲する目的はテロ集団に放送を乗っ取られてしまうことを、7秒の差を利用して回避するとのことである。
でも、7秒も現実と差があれば、私には思い付かないが、なにか悪いことを出来るかもしれないと思った。
久し振りに密度の高い本を読んだ。
この話題の他にも数々の興味深いテーマが多く詰まっている。私は著者の廻し者ではないが、興味のある方は読んでみて下さい。