■ぶらり全駅下車の旅 (阿佐ヶ谷~高円寺)
阿佐ヶ谷駅の南側の、JRの高架下の狭い道路を東へ進む。 ここは「一番街」といって、少々薄汚れた感じでちょっと寂しいが、飲食店や飲み屋などが軒を連ねている。
でも、夜は賑わうのだろうと思う。
一番街
200メートルほどの一番街を抜けると、そこは突き当りになる。左に曲がって、JR高架下をくぐる。
今度は線路の北側を歩く。
また、道路はくねっていて、見通しが利かない。
JRの線路は道路に対して斜めに走っているので、線路沿いには行けない。
ポイ捨て禁止
マナーの悪い人が多いのか、「ポイ捨て禁止」のポスターが目立つ。
住宅街の中を右に左にと曲がりながら進む。
小さな個人住宅と、お医者さんの建物がある。
上の方で電車の音がしたので見上げたら、屋根の上を電車が通過して行った。歩いている人もいるが、誰も上を見ない。
屋根の上を通過する電車
遠くにコイノボリが見えたので、そちらに向かう。
近くに来て思い出した。
高円寺のコイノボリで有名なお風呂屋さんであった。
ここには昨年だったと思うが、写真を撮りに来た覚えがある。
風呂屋のコイノボリ
もう駅はすぐそこだ。
南に向って商店街を通り抜けたら、そこは高円寺駅だった。
振り返ってみたら、その商店街は「ねじめ正一」の実家がある高円寺純情商店街だった。
(おまけの話)
阿佐ヶ谷と言えば、友人のX君が必ず出て来る。彼は見合い結婚である。
そろそろ結婚をするという頃になり、彼の母親は『我が家の息子に相応しい嫁は、相性が重要である』ということになり、結婚相手に求める条件は、「相性を一番に」ということになった。
高円寺純情商店街
そして選んだのが、今の奥さんである。
その彼女との縁談が整った時に、Eさんのお母さんは私に言った。『この嫁は金の草鞋を履いても探せないほどの相性だ』
それから40年以上も経って、その相性はどうなったか?
相性は正しかったのである。
今でも夫婦仲良く一緒に寝ているし、驚くことに一緒に風呂に入ると言う。
それだけは仲間からもヒンシュクを買っているのだが、彼は止めようとしない。
「仲良きことは美しきかな」・・・・・武者小路実篤