■テレビの無い生活
ある日の夕方である。 いつものようにテレビのスイッチを入れたが、どうしたことか、画面に映像が映らない。色々やってみたが駄目である。
CATVの契約先のJCOMに電話してみた。
先方の言うとおりに操作してみたが、結局は駄目だった。
そして、『これはテレビ本体の問題だと思うので、メーカーに問い合わせて下さい』と、言われてしまった。
高峰秀子の流儀 (☆☆)
メーカーに問い合わせたら、『最短でも来週の火曜日でないと行けない』と、言われた。それはあと4日先の話である。
そこから私はテレビの無い生活が始まった。
テレビの無い生活が始まると、大して困らないことに気付いた。なんだか家の中が、すごく静かなのである。
『落ち着いた生活』という感じがする。これも悪くない。
八日目の蝉 (☆☆☆☆)
そこで時間を持て余し、女房からのお下がりの本を読む。
インターネットでアマゾンから購入し、女房がとっくに読み終えた本である。
いつもは女房が読み終えると、娘のところにお下がりになっている。
火曜日にサービスマンが来ても、検査をしてから『交換部品を持って、出直します』と言うのだろう。
だから、またしばらくはテレビの無い生活が続くのである。
1Q84(1) (☆☆☆)
私は女房に聞いてみた。
『子供の頃のテレビが無い時代は、何をしていたの?』・・・と。
その答えに唖然とした。
『物心が付いたら、家にテレビはあった』。
私がテレビを初めて見たのは、中学1年生の時だったのに・・・。
(おまけの話)
昔は本屋というのは、立ち読みをすると嫌がられたものである。今では、立ち読みをしても嫌がられない。
都内には立ち読みどころか、座る席を用意している本屋もある。
1Q84(2) (☆☆☆)
昔の本屋というのは、どういうわけかどこでも痩せた顔色の悪いオヤジがいて、ハタキを持って店の奥から目を光らせていた。
立ち読みでもしようものなら、すぐに出て来て、ありもしない本の埃をそのハタキでパタパタとはたくのである。
「立ち読みをするな!」という無言の威嚇である。
だから、気の弱い私はあれで本が嫌いになったのではないかと思う。
1Q84(3) (☆☆☆)
以前はコンビニの前を通ると、若者達が店内で雑誌を読んでいる姿をよく見たが、今は見掛けなくなった。・・・ような気がする。
最近のコンビニは立ち読み禁止になったのかもしれないなー。
一番現代風のコンビニが、昔の本屋に戻るとは可笑しい。