■なにも予定の無い日には
引退して、「どうしても、やらなければならないこと」というのが殆ど無くなった。そういう状態になって8年目でだいぶ慣れた。やっと、「これも悪くない」と、思えるようになった。 2~3年前までは、「なにかしなければ・・・」と、焦りに近い気持ちで、ただウロウロしてしまった。
生来が落ち着きが無い私なので、やることが無いと焦って計画を立ててしまっていた。
メダカの誕生
最近は落ち着いて来たので、やることが無いのも悪くないと思えるようになって来た。
そういう時には、静かな時間を家で過ごす。
先ずやることは、パソコンに向うことである。
無理やりにネタを作って行った先の話を文章にまとめる。
また、その時に撮った写真から使えそうな5枚を選ぶ。
そして、ブログに登録するが、その時はまだ公開はしない。
聖観音立像
次に仏像彫刻に取り掛かる。
これは精神統一が出来ていないと彫れないので、いつも出来るというわけにはいかない。
駄目と分かった時は、庭に出て1坪農地の手入れをする。
1坪しか無いので、農作業はすぐに終る。
そうしたら、本を読む。これも長くは続かない。
どうしようもなくなったら家を出る。
でも、家出ではないので、暗くなる前に戻ってくる。
二十日大根の花
同級生のY君は引退して、まだ1年半であるから、手帳の空白を埋めようとして焦っている。
私の心境に達するには、まだ5年は必要だろうと思う。
(おまけの話)
引退して稼ぎが無くなると、男というものはまるで使い物にならない。
現役の時でさえ、家では居場所が無かったのであるから、引退したら粗大ゴミとなり置き場にも困ってしまう。
カニ寿司(650円也)
市役所も引き取ってくれないので、家で小さくなって目立たないようにしているしかないのである。
それでも朝昼晩と三食をシッカリと食べるのだから、始末が悪い。
更に医療技術の格段の進歩により、寿命がドンドンと伸びて来ているが、これが良いことなのかどうかを医療関係者はもう少し考えて欲しい。
私の場合は70歳で人生の定年にして欲しいと思っているが、こればかりは自分で決められないから困る。
紫陽花
今までなんでも自分で決めてやって来たのに、最後になって自分で決められないことがあったと、この年になってみて初めて知った。