■下町慕情
地元の水彩画の画家から個展の案内が来た。 この画家は岡本忠士さんといい、主に昭和初期の面影が残っている都内の風景を描いている。
彼が小金井公園の桜の春夏秋冬を描いた絵を私は持っているが、大きいのでなかなか部屋に飾る時が無い。
今回は「下町慕情」という題目で、深川と新木場を描いている。
岡本画伯
5月4日に、会場の有楽町駅前の交通会館に行った。
ここの1階には「どさんこプラザ」が出店しているので、時々寄る。懐かしい北海道の味が勢ぞろいしているのが嬉しい。
地下一階のシルバーサロンに行ったら、向こうから私を見付けて近寄って来た。私より4歳は年長だが、元気は良い。
彼の描く水彩画は懐かしい下町の風情を感じる絵で、こんな場所は今ではもう残り少ない。
根津2丁目あたり
彼の絵と私の写真の題材が重なるものがあるので、次の機会には一緒に連れて行ってもらう約束をした。
絵の場合は、その雰囲気から不必要な看板とか電柱とか、場合によると駐車中の車などは描かないで済ませられる。
新木場
しかし、写真というのは、そこにあるものを忠実に表現するということが宿命でもあり、余計な物を入れないで撮影するということは出来ない。
彼はその風景を描く為に、同じ場所に3日間も通うそうだ。
そこへいくと、写真は1回だけで済むのが利点かもしれない。
「そこへ行かなければならない」という点では、絵も写真も同じであるが、どちらが難しいかは私には分からない。
仏像彫刻教室で
(おまけの話)
午後から仏像彫刻教室に行き、夕方に家に戻ったら、ラーちゃんが迎えに出ていた。
自室に入りパソコンを開いてメールをチェックする。
受信したメールの中に、「千代田区のさくらコンテスト受賞のお知らせ」というタイトルのものがあった。
私はすっかり忘れていたが、4月に千鳥ヶ淵に桜の写真を撮りに行き、その時に千代田区がさくらの写真の募集をしていたので、それに応募していたのである。
入賞作品(千鳥ヶ淵)
メールの内容は、『あなたの写真が入選したので、賞状と賞品の送り先をしらせて下さい』というものだった。
今までに、何か賞が出る写真展に応募したのは2回目で、今回が初入選となった。
賞状と賞品は7月以降に発送されるらしい。
そうなると私は伊達にいるので、そちらに送ってくれるようにメールを出したが、『東京に居ないと資格が無い』と言われたらどうしようかと悩んでいる。その場合は伊達行きを止めるか・・・。
写真で賞をもらうのは初めてのことなので、興奮気味なのである。