■春の庭先
福寿草が出て、水仙が出て、チューリップが出て、春が来た。
春の初めに出てくるのは球根類が多い。
冬の間は、雪で覆われ真っ白の庭が、雪が解けてしばらくすると、いろいろな植物がにょきにょきと葉を地面から出して、日増しに緑の葉が伸びてくる。雪の庭がちょっと前まであったことと思い比べるので、この植物のたくましさは、すごいと思う。何もなかったところから、秘めていた力が雪解けとともにもりもりと出てきた。
春はあわただしい。福寿草、カタクリ、エゾエンゴサク、キバナノアマナ、キクザキイチゲ、エンレイソウ、ニリンソウ、エゾノリュウキンカ、水芭蕉、ナニワズ、バイケイソウ、スミレ類、ヒトリシズカなどなどの花をもとめて、近郊のあちこちを巡る。
庭では、白や黄色の水仙、タツタソウ、スミレ、ムスカリ、ブルンネル、クリスマスローズ、パンジー、ビオラ、レンギョなどの花が咲いている。ギボウシ、都忘れ、カノコユリ、アジサイ、大てまり、ラズベリーなどが葉を伸ばしている。
暖かくなった。ベランダで彩り豊かになった庭先を見ることが多くなった。
待ち遠しくもあった春だが、今頃は数日で木の芽吹きの色も変わっていき、あわただしい。もう少しゆっくりとこの時間を楽しみたいと思うのだが待ってくれない。
(2015-5-3記)