■丘の白鳥とキタキツネ
丘の上を散歩しているときに、畑に降り立つ白鳥の群れを見た。既に多くの白鳥たちが畑でついばんでいる。つい先日までは全く雪がなく、緑の秋まき小麦の葉が出ていた畑である。雪の間に見える葉をついばんでいるのだろう。 
よく見ると白鳥たちの間に黒っぽい鳥が多数いる。後で写真を拡大してみると、これは白鳥の子どもではなく、マガンのようだ。白鳥とマガン総数100羽くらいがついばんでいるので、小麦に被害が出そうである。

初めに見たとき感じたのは、黒っぽい鳥が中央部分に固まり、その周囲を白鳥たちが囲み、あたかも白鳥たちが黒い鳥たちを守っているように見えた。初めは黒い鳥は白鳥の子どもたちではないかと勘違いした。

畑は散歩道の下の方にある。白鳥たちから目を転じて道の前方を見たら、そこにキタキツネがいた。やはり下の畑の白鳥たちを見ていたようだ。
わたしに気づいて、わたしが歩を進めると、逃げ出してやがて下の畑の方に下りて行った。
途中で何度かわたしの方を振り返りつつ、畑に降りると白鳥たちに近づくわけではなく、畑の端を通って遠ざかって行った。

白鳥たちも、キタキツネが畑に下りてきたことに気づいたようだった。鳴き声が変わって、群れが段々と輪を小さくして真ん中に固まっていく。その時もマガンが真ん中にいて、その周囲を白鳥たちが囲んでいる。白鳥たちが黒い小さな鳥を守っているように見えた。

白鳥たちは、近くの長流川(おさるがわ)の中で夜は過ごして、外敵から身を守る。日中は畑の方に飛んできて、落穂やこのように小麦の葉などを食べているようだ。
白鳥たちはしばらくこの地で越冬して、3月後半くらいになると、また北に旅立っていくだろう。
(2020-1-25記)