■有珠山噴火から19年
2000年3月31日
午後1時10分
有珠山が
1977年以来23年ぶりに噴火した。
当時、私たち家族は
伊達市内にある総合施設に避難していました。
あの時、同じ避難所にいた男性が
『噴火したぞ───!!!』と叫んだので
急いで外に出ると
西山から黒い噴煙が空を覆い始めた。
市内にサイレンが鳴り響いていた。
テレビのニュースも
『有珠山23年ぶりに噴火』の表示と共に
黒い噴煙が映し出されていた。
その瞬間、絶望に襲われた・・・。
『この街が灰だらけになってしまう』
『犬たちが死んじゃう』
それしか頭になかった・・・。
伊達市内は被害はなかったが、
洞爺湖町(当時の虻田町)に
甚大な被害を及ぼした。
噴火湾のホタテにも被害が出たという記録もある。
だけど、全国の方たちからの支援のおかげで
復興できた。
とはいえ、有珠山は20年~30年の周期で噴火する。
またいつか噴火する。
1977年のような山頂噴火になるかもしれない。
もっと深刻な被害を及ぼす可能性もある。
避難生活が長くなる可能性だってある。
被災した地域を復興させるには
いろんな課題がある。
その事について
考えなければなりません。