■時は流れる
今年の夏で伊達市滞在も8年目となった。 この町で夏と言えば、酷暑の中での「武者祭」である。
今年は8月7日の夜に山車が出る。
山の上は雨で女房は行かないと言うので、仕方なく1人で行く。町に降りたら雨は降っていない。
大勢の観客が出ている。
山車(灯篭)
網代町の交差点から山車の出発地点の駅の方に歩いて行く。
アチコチから『橋本さーん』と声が掛る。
この町の人達にとっては、私はもう地元民になっているようである。
カメラを持っている私は、夏休みで里帰りした子供と孫を連れて、嬉しそうにしている家族の写真を撮ってあげる。
山車(大太鼓)
大音響と共に山車がやって来るのが見えた。
山車の上では胸を白いサラシで巻いた若い女性が、大太鼓に跨ってリズムカルにバチを振っている。
毎年見ているが、これがなんともオジサンの心をくすぐる。
次々とやって来る山車は、今年は9台と、例年よりもかなり少ない。不況がこんなところにも表れているようだ。
いつも出ている伊達信用金庫の山車は、最後まで来なかった。
山車の後ろの跳ね隊で、いつも元気良く踊っていたRさんの姿が無いのは、なんとも寂しい。
8年も伊達市に来ていると、シミジミと時の流れを感じる。
「もう一度、私達が最初に来た頃の元気を取り戻して欲しい。」と思いながら、牧家のソフトクリームを食べて帰った。
これは8年前と変らず美味しい。
夜のカルチャーセンター大手門
(おまけの話)
例年は武者祭に向って段々と暑くなり、当日が暑さのピークとなるのが常であった。
私はそのあまりの暑さに参ってしまい、武者祭の出演は2年で卒業して、また観客に戻った。
その暑さも武者祭が終ると一緒に去って行き、秋の気配となる。
武者祭(旗竿隊)
ところが今年はどうしたことか、6月後半からズーと暑い。
そして湿度も高い。梅雨のような長雨も降るようになった。
なぜか虫も異常発生している。
これ等は地球温暖化の影響だろうと肌で感じている。
今年の騎馬総陣立も、暑さと湿気の中でご苦労さまと言いたい。熱中症で倒れた人が出ていないとよいのだが・・・。
武者祭(騎馬隊)
暑さを逃れて伊達にやって来ているのに、これでは困る。
来年も東京の異常な暑さを避けて伊達に来るか、または涼しそうな気がするアチラの世界に行くのがいいのか、悩んでしまう。