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[2010.08.24]
■熊とマムシの出る秘湯
秘湯研究会の伊達支部の行事で、川又温泉行きを計画した。 
 
参加者は4名で、平均年齢は70歳を越えている。 
集合場所のカルチャーセンターの駐車場には、心配してHさんが熊よけの笛と鈴を持って見送りに来てくれた。 
 
1人で行くと、熊に襲われたら100%の確率だが、4名で行くなら25%に確率が落ちるので、少しだけ安心する。 
Rさんからのメールでは、最近はマムシも出るから注意という。 
 
本気で心配してくれているのか、みんなで私を脅かすのである。 
 
獣道を行く 


登別から鉱山町まで行き、そこから山道に入り、車で行ける所まで進む。その先は徒歩で獣道を進むのだが、その前にHさんが熊よけの爆竹を鳴らす。 
 
Kさんは熊が出たら戦うつもりか、杖代わりに竹刀を持って来た。 
Fさんは、自分だけは早く逃げる為か、地下足袋である。 
 
川の中を行く 
 
先頭を行くHさんが時々、熊よけに笛を吹く。 
それが警察の交通取締りのようなリズムなので、私が捕まったような気分になり、どうにも落ち着かない。 
 
山道を下り川に出る。 
目印のピンクのリボンを頼りに川の中を進む。 
 
急流を避けて行く 
 
また山道に入り、暫く進んでまた川に出る。 
そして川沿いに進むと、硫黄の匂いがして来た。 
もう温泉はすぐそこという雰囲気である。 
 
上流に掘立小屋が見える。 
あれが川又温泉の脱衣所のはずだ。 
急流を避けて山道から進むと、目の前に湯船が見えた。 
 
秘湯の脱衣所が見える 
 
やっと着いた川又温泉は、紛れもなく秘湯であった。 
我々4人以外は誰も居ない。 
静寂の中に、ただ川の流れる音がするだけである。 
山奥の秘湯の温泉に浸かり、至福の時を過ごした。 
 
(おまけの話) 
この温泉は弱硫黄泉質で、湯船の底からお湯が沸いて来る。 
また、湯船の横から湧水が入って来るので、温度が低い。 
私の感覚では35~36度くらいではないかと思う。 
 
ぬるいお湯なので、いつまでも入っていられる。 
湯船の底には泥が溜まっているので、誰かが動くとお湯が濁る。底にはゴツゴツの石があって、足が痛い。 
 
至福の時を過ごす 
 
湯船のアチコチから泡が出て来るが、これは炭酸らしい。 
4人が並んで入ると一杯になるほどの広さの湯船である。 
お湯が湯船から溢れ出ているが、かなりの湧出量のようだ。 
 
1時間ほどお湯に浸かり、のんびりと過ごす。 
帰りはまた川を渡り、山道を戻る。 
秘湯というのは、折角いいお湯に浸かっても、帰る道中でビッショリと汗をかいてしまうのが問題なのである。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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