■今年の夏も終った
6月23日に東京を出て、カーフェリーに乗って苫小牧港に着き、伊達市にやって来て2ヶ月半が経った。 そして、9月6日のカーフェリーで東京に戻った。
だから、今年の夏は2ヶ月半の滞在だった。
例年と違い、この夏は雨が多かった。
そのせいで湿気が多く、不快な夏となった。
北海道のカラッとした夏を求めて来ている私達には、残念な夏となってしまった。
夜の洞爺湖遊覧船
もしかして、これが地球温暖化によるものであれば、北海道の夏の気候はこのまま続くのかもしれない。
ある人は「50年ぶりの暑さだ」と言っていたが、それを言っていた人は、どう見ても40代の人であるから、「本当?」と思ってしまう。
昭和新山熊牧場
東京からは友人達が異常な暑さの報告をしてくる。
気温が35度を越える日が普通となってしまい、時には36度を越えるそうで、体温よりも高い。
どうやら東京は亜熱帯地方となってしまったようで、これじゃタイのバンコクに住んでるみたいだ。
藤田嗣治自画像版画(噴火湾文化研究所所蔵)
そんな異常な東京に帰った翌日から、また普通の生活に戻る。
テレビ、電話、新聞の再開の連絡をして、明日からは庭の雑草刈りと、伸び放題の枝落としをしなければ・・。
これからは、こうやって大して変り映えのしない日が始まるのである。それを思うと、東京には戻りたくないなー。
羊蹄山
(おまけの話)
帰る日も近付いたある日のことである。
ゴルフの最中にニセコに住むKさんという人から電話があった。
以前に一度、焼き肉パーティで会ったことがある人のようだ。
なんの用事かと思ったら、『仏像彫刻を始めたいので、教えてもらえないか?、今から行ってもいいか?』というかなりセッカチな話だった。
伊達商店街抽選券(全部外れた)
午後からコテージに現れた夫婦は見覚えがあった。
すぐに彫刻刀を出して、私が怪我をしないような安全な持ち方を教えて木片を削ってみてもらう。
でも、全然駄目なのである。
よくよく観察してみたら、Kさんは左利きだった。
私の腕では右利きに教えるのも難しいのに、左利きには無理だ。
そこで、教材にする木曽ヒノキ3片をプレゼントして、『家で練習してみて下さい』と言って別れた。
私は自分では気が付かなかったが、世間の人は私を先生として見ている。・・・・・らしい。